心のケアハンドブック いざネパールへ!

支援者のためのこころのケアハンドブックは、おかげさまで、すでに1万5千部が、静岡県や東北被災地など、広く日本中の方々に活用していただいています。

このハンドブックの初版は、「養護教諭・学校現場のための災害後のこころのケアハンドブック」になります。
東日本大震災の時に、この初版を基に、英語版、中国語版、ポルトガル版に作成し、PDFでUPしました。
http://tomokobablog.mt-100.com/?p=65 (フリーでダウンロードできます)
作成には、語学のエキスパートの多くの先生方にご協力を頂きました
そして・・・
4月末に発生したネパール地震の被災地に、本学の防災総合センターのT先生が行かれるとのことなので、急きょ、英語版を冊子に印刷しました。
冊子にして現地に持っていただくことを思いつき、夜に防災センターにメールし、翌日朝にはOKが出るという超迅速な対応で、4日で冊子が印刷で上がってきました。
さすが、防災センターだけあって、スタッフや先生方の判断が早いです!
東日本大震災の時もそうでしたが、すぐに決定してもらえると本当に助かります。スタッフや先生方に感謝です!
そして・・・
冊子の一部が私の手元にも届きました。

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私のこだわりで日本語版ははっ水素材の紙を使っています。
でも今回は時間がないので普通の紙ですが、英語版を手に取るとなんともうれしくなりました。
海を渡り、ネパールの方々の支援に役立ててもらえたら、本当にとても嬉しく、そして、研究者冥利に尽きます。
ハンドブックよ、頼んだよ!

3年

久しぶりのブログです

閉じてしまったかと思われていた方もいるかと思います。

いろいろと書きたいことがあったのですが、なかなか書けずにいました。Facebookも登録したはいいのですが、同じような状態です

今日は、久しぶりにブログを書きたくなりました。

あれから3年経ちました。

ここ数日、マスコミの報道を見たりして、いろいろなことを思い返しました。

今日は、被災地の女性達が作ったアクセサリーを身に付けて、一日を過ごしました。

このアクセサリーを作ってくださった方々、被災したすべての方々の幸せと、そして亡くなった方々のご冥福を祈りながら・・・

今日の静岡は雲一つない、いい天気でした。

ちょうど3年前も同じように澄み切った天気でした。

ちょうどスクールカウンセラーとして中学校で勤務していた時に、その瞬間が来ました。揺れを感じたので、面接をしていた生徒と一緒にグランドに避難しました。

避難しながら見た空が、雲一つなく、とても青かったのがとても印象的でした。

今日も同じような空が広がっていて、3年前を思い出していました。

ふと目をやると、雪をたくさんたたえた富士山の姿がありました。

3年前も、今も、変わらずに、どかっと、静かに見守っている・・・

そんな姿に支援者のあり方を連想したりしました。

これからも被災地への支援と、そして来たるべき南海トラフ地震に備えた準備をコツコツと続けて行こうと気持ちを新たにした3月11日でした。

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「静岡県版臨床心理士による災害時の心のケア活動マニュアル」の完成

2009年度から静岡県臨床心理士会被害者支援委員会が中心となって、東海地震における臨床心理士の体制について協議を進めてきました。

2010年には、静岡県と「災害時の心のケア協定」を締結し、その後、被害者支援委員会のメンバーで協定に基づく活動のためのマニュアル作成がはじめられました。

2011年には、東日本大震災の被災者支援を行うために、被災者支援本部を立ち上げました。

2012年は、東日本大震災の支援で中断されていたマニュアル作成が再開し、夏には完成しました。

日本科学協会から頂いた研究助成金の一部を使って、マニュアルを印刷し、完成しました

これを静岡県臨床心理士会のすべての会員、そして47都道府県の臨床心理士会に配布させていただきました。さらに、静岡県の各関係機関にも配布しました。

2009年に被害者支援委員会の委員長として就任し、2期4年の間でやるべきこととしてあげていたことを、ほぼやり遂げることができました。

多くの方々のサポートや協力を頂けたからこそここまでたどり着けました。

このマニュアルは、静岡県との協定に基づく活動を静岡県士会として行う場合にどのように行動すればよいかを活動の流れに沿って、

①協定に基づくケア体制・活動内容・派遣要請の流れ

②静岡県士会の体制、支援本部とブロック担当の役割等

③実際の活動に入る手順と活動後の報告方法

などが記載されています。

さらに、大震災対応は県単位での活動では大いに心もとないことから、日本臨床心理士会及び他県の臨床心理士会への応援要請も考えた依頼文案なども掲載されています。

いずれ本会HPにてダイジェスト版がUPされる予定です。

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8月のアナナス

8月の行われたアナナスの様子を、人文社会科学研究科M1の吉田さんがレポートしてくれましたのでUPします!

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8月に行われたアナナスは、天候にも恵まれて、室外での活動となりました。

その内容は・・・『アナナス夏祭り』!!

わりばしを使ったゴム鉄砲を使った射的や、縁日の定番のヨーヨー釣り、色とりどりの輪投げと、

夏祭りの遊びが楽しめるコーナーを準備して、子どもたちを迎えました。

なかなか倒れない射的のまとに悪戦苦闘したり、

百発百中の輪投げの命中率でスタッフを驚かせたり、

足りなくなったヨーヨー作りのお手伝いをしてくれたり・・・

子どもたちが、それぞれ思い思いの夏祭りを楽しんでいる姿が見られました。

そして、恒例のおやつタイムはかき氷!

子ども、ご家族、スタッフみんなで夏の風物詩を味わいました。

8月後半、夏の終わりの企画でしたが、みんなですてきな夏の思い出づくりができました。

次回の2月24日(日)は、アナナス最終回です。

子どもたちの思い出に残るような企画を用意して、お待ちしています。

(遅くなりましたが・・・)5月のアナナスの様子

だいぶ昔の話になってしまいましたが、5月のアナナスの様子を、教育学部リーダーの武井くんが書いてくれましたのでUPします

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5月のアナナスは,みんなで巨大風船を作りました。

まず,傘の袋に好きな絵を書き,中にビーズを入れて,世界で一つだけのオリジナルの風船を作りました。
そしてそれを持って外へ!
外は,よい天気で,風も吹いていて絶好の風船飛ばし日より!
みんなでどこまで飛ばすことができるか競争をしました。
思いを込めた風船は高く高く,舞い上がり,みんなの笑顔を乗せていきました。
そのほかにも,鬼ごっこやボール遊び,かくれんぼ,縄跳びをして,子ども達は楽しそうに活動していました。
最後には毎回恒例のおやつタイム。みんなおいしく食べていました。
ども達は,テレビの取材が入り,少し緊張していましたが,みんなで仲良く遊べて,とっても楽しい一日を過ごしていました。
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遅くなってしまいましたが、8月と先日開催したアナナスの様子も随時UPしていきます

アナナス開催!

今週日曜日(5月27日)に、アナナス(東日本大震災により静岡県内に避難してきた子供たちと家族のためのサポートグループ活動)を開催します!

場所は、静岡大学教育学部附属教育実践総合センターです。

子どもグループは、自由遊びを中心に学生たちがいろいろな遊びを考えているようです

子どもたちの笑顔に会えるのを楽しみにしています!

ぜひご参加ください!

申し込み方法は・・・

①お子様の名前(ふりがな)・学年

②保護者様のお名前

③住所

④電話番号

⑤メールアドレス

MAILもしくはFAXにてご連絡下さい。(すでに参加したご家族は、「お名前」のみのご連絡で結構です

メール:ananasu.fujinet(ここにアットマーク@を入れて下さい)gmail.com

*MAILでのご連絡が一番確実です

東海地震に備えた臨床心理士の活動マニュアルの作成

以前、このブログでもご紹介させて頂きましたが、静岡県臨床心理士会は静岡県と「災害時の心のケア協定」を締結し、東海地震が発生した場合の活動を連携して行っていくことになりました。

その活動マニュアルの作成を2009年度から行ってきました。

昨年度は東日本大震災の支援活動のため、なかなか時間がとれずにいたこともあり、でも東海地震のリスクは高まっているのでゆっくりもしてられないということで、今年に入ってから途中になっていたガイドラインの作成を再開しました。

3月にも会議を開いて、課題点が多くあげられました。

そして、先日の日曜日。

年度が変わり、それぞれのメンバーも仕事やプライベートがいろいろとバタバタしている中で集まって下さい、土屋会長や代表幹事の江口先生も来て下さいました。

毎回の作成会議はかなりの長時間になります。

先日開かれた作成会議には、会の内規や協定の内容、そして東日本大震災の被災地での支援活動の実情もふまえ、議論に議論を重ねました。

朝10時からスタートして、終わったのは20時半・・・

途中、休憩をはさみましたが、それでも正直疲れました

でも、でも、ほぼ完成に近い状態までこぎつけることができました!!!

2009年度から県士会に幹事として入り、委員長に就任してから、災害支援に関する対策をいろいろ進めてきました。協定の内容を基に、被災地の実情をふまえた、このマニュアル作成が、今やるべき最低限のタスクと考えています。

あとは、日本科学協会から頂いた笹川研究助成を頂けたので、それを基に今年度の活動を進めていくだけとなってきました。

ようやくここまできました。

本当にここまで進めてこれたのも、共に活動をしてきた仲間あってこそです!

感謝、感謝の一言に尽きます

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<作成会議の様子>

毎回プロジェクターで内容を写して、全員で協議していきます。

このやり方で、実は「こころのケアハンドブック」も産まれてきました(ハンドブックの時の方がもっと疲れました・・・笑)

この写真を撮った頃は、会議を開始してから9時間が過ぎたところです(笑)

座る場所を変えたり、立ったり座ったりしています(笑)

学校心理士スーパーヴァイザー

この度、新しくできた「学校心理士スーパーヴァイザー」に認定して頂くことができました。

学校心理士の上位資格と言うこともあり、身が引き締まる思いです。

今後も学校の先生方のサポートに目を向けた研究や実践活動を行っていきたいと思っています。

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3月のアナナス

3月のアナナスは、また東北から来た新しいお友達が参加してくれました!

活動は・・・というと、先月の自由遊びが好評だったので、いくつかの遊びを自由に行っていくことにしました。でも外は雨・・・仕方なく、センター3階の教室をうまく使って遊びました。

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卓球をやったり・・・

(卓球一式を提供して下さった教育学部の吉田先生ありがとうございました!)

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トランプをやったり・・・

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輪ゴム鉄砲をやったり・・・

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その間、保護者の皆さんも思い思いにお話しされていました

久しぶりに参加してくれた子は、「アナナスにどうしても行きたい!」とお母さんにずっと頼んでいたそうです。「本当にアナナスでお兄さんお姉さんに遊んでもらえるのを楽しみにしているんです」とお母様。

アナナスの場所が、子どもたちにとって、楽しくて、ホッとできる場になっていることを実感したひとときでした。

その、アナナス・・・

「来年度はどうなるんですか?」と多くの方に質問されてきました。

来年度は、毎月という形から、季節の会に変わります。

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実施日は、3ヶ月ごとの第4日曜日・・・

第12回(春の会)2012年5月27日(日)13~15時

第13回(夏の会)2012年8月26日(日)13~15時

第14回(秋の会)2012年11月25日(日)13~15時

第15回(冬の会)2013年2月24日(日)13~15時

場所は、今までと同じく、静岡大学教育学部附属教育実践総合センターとなります。

来年度も引き続きアナナスをよろしくお願いします!

2月のアナナス

更新が滞っていて、申し訳ありませんでした・・・

先日の3月のアナナスの時、「ブログ・・・最近、更新されてませんね~(笑)」という参加家族の方からのコメントが・・・すみません!

遅くなりましたが、2月のアナナスの様子をご報告します!

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アナナスが始まる前に、学生スタッフがアナナスのキャラクター「あっちゃん、なーくん、なーちゃん、すーちゃん」のイラストを書いて、子どもたちを迎える準備をしています。あと、アナナスで使う教室だけでなく、入り口から教室までの廊下も含め、学生スタッフみんなで掃除をしています。遊びに来てくれた家族が気持ち良く過ごしてもらうために、こうした細やかな心遣いはとても大事です。

今回は、「自由遊び」です。

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長縄をみんなでやったり・・・

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室内でおしゃべりしながらイラストを書いたり・・・

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静大のキャンパスをいろいろ使いながら、ワイワイ遊んでいます。

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これはサッカー?バレー?

外で子どもたちと遊び、教室に戻ってきた臨床心理士のスタッフは、「子どもたちと体を張って遊ぶことがきて、さすが大学生・・・」 と、大学生の若さにほれぼれしていました(笑)

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たくさん遊んだら、おやつタイム

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おやつを食べたら、「リラックスタイム」です。興奮した気持ちを静めて、リラックスできる方法を臨床心理士のスタッフがわかりやすく子どもたちに教えています。

アナナスでは、子どもたちが動きのある活動をした後は、必ずこのリラックスタイムをとっています。何度もアナナスに参加している子にはおなじみになってきているようです。

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Nさん家族がI県に引っ越すことになったので、今回のアナナスで最後となりました。ささやかですが、スタッフからメッセージカードとかわいい文房具をプレゼントしました。

会えなくなるのはさみしいのですが、新しい場所でも笑顔を忘れずに過ごしてほしいな~と思っています。

何度も参加して下さったNさん家族のみなさん、またいつの日か会いましょう!