今年一年、ありがとうございました

2009年ももう少しで終わります。

本当にいろいろとご支援ありがとうございました。いろいろな実践・研究活動ができるのもたくさんの方々の支えがあってこそできるのだと、いつも年を越すときに思い返します。

本当にありがとうございました。

そして来年も、学生共々どうぞよろしくお願いいたします。

最後に四川の子どもたち、そしてコバ研の様子をUPしたいと思います。

皆様にとって、2010年がよい年になることを心より祈っております・・・

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初めての単著本発刊!

科学研究費の研究成果公開促進費用を頂くことができたので、博士論文の一部を専門書として発刊することができました。

今日、その本が届きました。

コンサルテーションに関する専門書をいつか必ず出したいと思っていたので、本当に、本当に、うれしい気持ちで一杯です

そして、初めての単著。

編者、分著者などの立場でこれまでにも多くの本を執筆させていただいていましたが、単著はやはりまた格別の思いになります。

その本は・・・

子どもの問題を解決するための教師へのコンサルテーションに関する研究」ナカニシヤ出版 5900円+税

高いので「お買い求めください」・・・ともなかなか言えないのですが(笑)、もし図書館や本屋さんでみかけたら、手に取ってみてください。

何かご意見なども頂けたら幸いです。

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早く進めなければ

今日は、夕方からずっと伊豆の方で震度1の地震が続いている。

TVの画面にひっきりなしに地震速報が流れていたので、「どこらへんなんだろう」と思い、PCを立ち上げ気象庁のHPで地震情報を見ていたところ、ゆら~っとした揺れを感じた。

「震度1か2かな・・・」

そのまま気象庁のHPを見続けていたら、その揺れが伊東で震度5弱だったことがわかった。すぐにTVをつけたところ、NHKはすでに映像が切り替わっていて伊東の様子を流していた。

映像を見ながら、8月の駿河湾を思い出した。今年に入り、ここ数年と比べて、静岡県内の地震の揺れがすこし大きい感じがする(私だけかな?)。

TVを見ながら、「いやだな・・・」と、思った。

そして「あと、もう少し待ってほしいな・・・・」と。

8月の駿河湾沖地震が発生した時、私はカナダから戻る機内の中にいた。ハード面の防災体制が進んでいる静岡でも、子どもたちの心のケアの体制作りは進んでいないのが現状であった。県の各部署でマニュアルやガイドラインが作成はされているものの、その内容が現実的ではなかったり、部署ごとに作成されているために「横」の連携ができていなかったり、さらに人事異動でマニュアルを作成した方が移動したためにそのガイドラインやマニュアルがその部署に存在していることすらも知らなかったなど・・・課題点がいろいろある。

でもようやく7月下旬に、県教委、精神保健福祉センター、県臨床心理士会で初めての会合が持てた。様々な方の力添えもあり、ようやくここまで来たという感じだった。スタートラインにつけただけだけれども、とてもうれしかった。でも大規模災害ですぐに動ける段階まで話は詰められていなかった。なので機内の中で、静岡で日々一緒に過ごしている人たちの無事であることを心から願い、それと同時に「なぜこのタイミングに起こるんだ。なぜあと少し地震が起こるのを待ってくれなかったのか!」と、くやしい思いが駆け巡り、涙が止まらなかった。

静岡の子どもたちが支援を受けられるシステムを、早く作らないと・・・

四川で多くの子どもたちと接して、経験したこと、学んだことを、静岡の子どもたちのために役立てたい・・・そんな思いが3度の四川での支援活動を通して、強く私を突き動かす。

そんな思いに共感してくれた、県臨床心理士会被害者支援委員会の有志メンバーで今年度から様々な取り組みを始めている。

まずは静岡大学防災総合センターの協力を得て、養護教諭向けのリーフレットの作成。これはケアを担う人たちの啓発が目的。

でもそれだけでは不十分。

問題は県士会の体制作り、各行政機関との連携・・・。

それには正直、資金もいる。理想論だけ並べるのではなく、現実にどう進められるかという点で手立てを考えなければと思った。

そこで、日本臨床心理士会資格認定協会の研究助成を申請し、資金を得ることにした。そしてみごと採択され、11月からそのプロジェクトが進み始まっている。

教育委員会との連携に関する協議も始まり、来年5月から行われる予定のカウンセラー向けの研修会の内容もプロジェクトメンバーでディスカッションが始まっている。来年の今頃には、一応、静岡県内で大規模災害が発生した時の子どもたちの心のケアに関する体制の「基礎」ができている予定だ。

今は、多くの方々の協力や賛同を得て、仲間と一緒に進めているところなのだ。

だからこそ、静岡は大きな地震がいつきてもおかしくないとはされているけれども、「あとすこし時間をください・・」と、神様に祈るような気持ちでいる。いつ来てもおかしくないのなら、せめて体制ができてからに・・・。

地域の人たちのためにも、伊東の地震が早く収まってほしいと願っている。