災害時の教師の心理に関して

このブログでも紹介しましたが、中越地震が発生してから2010年まで、中越地域のある小学校2校に継続して関わらせて頂き、当時1年生だった児童が卒業するまで調査を行ってきました。ラスト2年は、科研も頂くことができ、災害後4年の段階での教師の疲れに関する調査も行いました。

ちょうど災害直後の教師の心理に関する論文をまとめましたので、PDFにてUP致します。中越地震の時のものなので、今回の東日本大震災と状況などが異なる部分もあると考えています。その大きな要因は、発生時刻です。中越は土曜夕方、東日本大震災は日中で学校に子どもたちがいる時間帯に起きています。なので、置かれた状況も異なりますので、今回のケースに当てはまる部分とそうではない部分があります。

ただ、共通している点としては、使命感や責任感といった気持ちは同じだと考えています。また子どもたちの元気な姿を見て、がんばりや安心感を感じている点も同様だと思います。そして、累積していく「疲れ」も・・・。

支援者や、先生方の参考になれば幸いです。

小林朋子(2011)災害発生時に学校が置かれた状況とそれに伴う教師の心理、静岡大学教育学部研究報告(人文・社会・自然科学編),61,129~139.

「20110607163910.pdf」をダウンロード