学校危機シミュレーション訓練

昨年度から、分担で担当している科研を使って、静岡県教育委員会と「学校危機シミュレーション訓練」の研修プログラムを作成しています。

緊急事態への対応だけでなく、
こうした事態を起こさないようにするには、どうしたら「予防」できるか?
この点についても、扱っているところが、このプログラムの大きな特徴になっています。
昨年10月に、いじめが疑われるプールでの事故の事例を作成し、市町教育委員会指導主事の先生方の研修会で研修を行いました。
その後、様々な修正を加えたものを、私の研究室HPの「公開資料」にUPしました。
研修などにご活用ください。
この成果は、7月の日本学校心理学会で発表する予定です。
そして、今年度は・・・
いじめ自殺の事例を用います。
研修に用いるため、いじめ自殺に関する判例をいくつも調べました。
過去にこんなひどい事例があったのかと、本当に信じられない事例もありました。
そうした作業を経て、現在、たたき台まで作成しました。
夏にかけて、県教育委員会の先生方と練り上げる予定です。
そして10月に、この研修を実施します。
大変な作業ですが、先生方との協働作業はとても刺激的、かつ楽しくて、時間を忘れて、議論に夢中になってしまいます。
すべては、子どもたちが笑顔で学校でいられるために・・・です

心のケアハンドブック いざネパールへ!

支援者のためのこころのケアハンドブックは、おかげさまで、すでに1万5千部が、静岡県や東北被災地など、広く日本中の方々に活用していただいています。

このハンドブックの初版は、「養護教諭・学校現場のための災害後のこころのケアハンドブック」になります。
東日本大震災の時に、この初版を基に、英語版、中国語版、ポルトガル版に作成し、PDFでUPしました。
http://tomokobablog.mt-100.com/?p=65 (フリーでダウンロードできます)
作成には、語学のエキスパートの多くの先生方にご協力を頂きました
そして・・・
4月末に発生したネパール地震の被災地に、本学の防災総合センターのT先生が行かれるとのことなので、急きょ、英語版を冊子に印刷しました。
冊子にして現地に持っていただくことを思いつき、夜に防災センターにメールし、翌日朝にはOKが出るという超迅速な対応で、4日で冊子が印刷で上がってきました。
さすが、防災センターだけあって、スタッフや先生方の判断が早いです!
東日本大震災の時もそうでしたが、すぐに決定してもらえると本当に助かります。スタッフや先生方に感謝です!
そして・・・
冊子の一部が私の手元にも届きました。

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私のこだわりで日本語版ははっ水素材の紙を使っています。
でも今回は時間がないので普通の紙ですが、英語版を手に取るとなんともうれしくなりました。
海を渡り、ネパールの方々の支援に役立ててもらえたら、本当にとても嬉しく、そして、研究者冥利に尽きます。
ハンドブックよ、頼んだよ!