屋久島で教育講演会

昨年に引き続き、屋久島の教育講演会に講師としてお声をかけていただいたので、先週屋久島に行ってきました。昨年は小学校のみの開催でしたが、今年は小中学校PTAの合同開催となり、小学校・中学校のPTAの皆さんが半年以上も前から準備をして下さいました。本当にありがとうございました。

合同開催ということもあり、2日連続の教育講演会となりました。一日目は、小学校PTAが中心となった「話の聴き方」です。四川への派遣でご一緒させていただいた立正大学の小澤先生と、カウンセリング演習のやり方について議論をしていた時に、いろいろと教えていただいた内容も含めてみたものです。演習形式を多く取り入れていることもあり、とても好評だったようです。Img_83801あと、講演をしていて実感したのは、保護者同士が知り合いということもあって、「雰囲気がいいなあ~」と感じて私もリラックスして、お話しさせていただくことができました。「冷たい聞き方」というところは、普段の子どもとの関わり方について振替させられることが多かったようです。私が「こうしろああしろ」というのではなく、ワークを通して普段の自分の関わりについて「気づく」というプロセスがいいな~と考えています。

2日目は、中学校PTAが中心となった「思春期の心理」についてです。十八番の風船などの教材を使ったレクチャーをしました。「視覚的にイメージできるのでわかりやすかった」と多くの感想を頂きました。 Img_84431 Img_84541

→校長先生方にも、積極的にご意見を伺いました。先生方の回答に、会場が笑いや「なるほど」という雰囲気に包まれました。

今回の教育講演会で、うれしい再会がありました。私は静岡大学に移る前は、千葉県にある国際武道大学で教鞭をとらせていただいていました。その当時の教え子が、屋久島の中学校にいたのです。Img_84411_2 そのH先生は、今回の教育講演会の案内を見て、部活動を終えてから他の中学校に勤務していますが、わざわざ聞きに来て下さいました。そして手元には、私が授業で使っていたテキスト(ヒューマンサービスに関わる人のための学校臨床心理学)も持参してくれていて、とてもうれしくなりました。こうして教え子たちが、学校現場で頑張っている様子を見れることはとてもうれしいことですし、私も負けていられないなという元気をもらいます。本当にいい先生になってほしいな~と心から願っています。(写真はお手伝いをしてくれているH先生)

今回の合同研修会には、安房中PTA研修部の小原氏、安房小研修部の菊池氏、日高氏、安房小中の先生方をはじめとする多くの方のサポートを頂きました。心より感謝申し上げます。屋久島から様々な情報発信をしている菊池氏は、日経BPに今回の教育講演会に関することを記事にUPして下さいました。こちらもどうぞご覧下さい。(菊池氏のブログ 11月10日の記事に載っています。→屋久島メッセンジャー。このブログの写真はすべて菊池氏が撮影してくださいました。)

こうした出会いを大切に、少し役立って、ちょっぴり笑って元気になるような、お話しがもっともっとできるようがんばっていきたいなと思った今日この頃です。

PS 菊池氏の著書はとても面白いです。屋久島への移住そして暮らしがのんびりとつづられています。読んでいて、屋久島の自然の中でお子さんが豊かに育まれているな~と思いました。興味のある方はぜひ!→屋久島で暮らす

小原氏のブログにも載せていただきました!

「屋久島で教育講演会」への3件のフィードバック

  1. 心のメカニズム

    前回までは、心理学の講座を学ぶ前の知識として、心理学の歴史について説明してきました。ここからは少し心の様々な働きを述べていきたいと思います。心理学は生理学から独立した学問、ですが人間が生物の一種として存在している以上、生理学から切り離して考えることはできません。よって心理学と生理学の境界は微妙であって、なかには絡んでいる部分もあります。心理学が対象とする領域は極めて広いために、生理学以�…

  2. 屋久島 安房中PTAの小原です。
    先日の講演会、大変有り難うございました。せっかくのお休みに割り込む形で開催させていただき、申し訳ありません。
    しかし日頃親として学ぶ機会の少ない安房のPTA会員にとってはまたとない機会になりました。当日のアンケート結果を見ても評価は非常に高く、2日にわたって行ったにもかかわらず、「深く考えさせられた」「時間が短すぎた」「ぜひまたお話を聴きたい」といった声が多数あがっていました。いずれまた機会をいただけたら、と一同心より思っています。年度末を迎えご多忙とは存じますが、お元気でお過ごしください。

  3. >モスフォ3さん
    2年連続、お招きいただきこちらこそありがとうございました。だんだん島の方々にもなじんできて、実家に帰るような感覚さえ出てきています(笑)。
    心から愛してやまない屋久島のために、少しでも力になれたのなら、心から幸せに思います。
    今度は、ゆっくりと遊びに行きたいなと思っています。またとびっくりの屋久島の森をぜひ案内してください

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