絶妙なサポート

先日、久しぶりの発熱でダウンした(笑)

けれども、熱っぽいにもかかわらずその日はT中SSTの公開研究授業の日。講師が欠席するわけにもいかないことや、T中の先生方やTAが一堂に会してSSTの授業について議論することもあり、どうしても行きたかった。

ただ・・・非常にだるかった・・・しんどかった・・・

なので、お昼くらいにこのブログでも何度も出てきている私の医療マネージャーでもある(!)看護師Sさんに電話をした。看護師Sさんは、T中近くのSクリニックにお勤めされていて、そのクリニックのDrのS先生にも、四川への派遣の時などいろいろとお世話になっている。

Sさんに体の状態を伝えたら、「今日は休診日なので、診察できない。インフルエンザかもしれないからすぐに休んでほしい」と言われたけれど、うううう・・・・そうもいかない状況を伝えた。そこでSさんと話をして、T中での校内研修が終わったら、薬を取りにくいことになった。

そしてしばらくして学校へ。だるさをかかえて研究授業が行われる教室へ。授業が始まるのを待っていたら、養護教諭のI先生と、なんとSさんが廊下にいた(!)。Sさんの手にはDr.S先生から出してもらった緊急用の薬、I先生の手には白湯の入ったコップ。「すぐに薬を飲んで下さい!」とSさんに指示され、生徒たちがいる教室の脇の廊下で薬を飲んだ(笑)。SクリニックはT中が大変お世話になっている医療機関と言うこともあるけれど、まさか廊下まで来てくれるとは思っていなかったので、とてもびっくりした(笑)。

その薬のお陰でどうにか公開授業、そして事後検討会までこなすことができた。でも、やはりフラフラだった。「あ~夕食の支度、どうしよう・・・食べたくないなあ・・・」と考えていた。やっとこ職員室に戻ったら、養護教諭のI先生が大きな袋を持ってきた。「Sさんから預かったよ~」・・・と。

中身を見たら、なんと病人食・・・しょうがのスープ、リンゴとさといもの甘煮、おかゆ、etc。なんだかじーんときた・・・。休診日だったということもあり、Sさんは私がその時に最も必要としていたサポートを絶妙なタイミングで用意してくれたのだ。この日は、このSさんの用意してくださった食事を食べて、そのまま寝床でゆっくりと休んだ。そのおかげで次の日の午後には復活することができた(幸いにもインフルエンザではなかった)。

サポートは、必要な時に、必要なこと・ものを・・・とあるけれど、本当にそうだなと思った。そしてその人が一番何を必要としているのかを適切にアセスメントすることが本当に大事で、そうしたサポートを頂けたことだけでも心からうれしいものだなとしみじみ感じた。Sさんのサポートは、心から助かったし、そして元気をもらえた。なんといっても、タイミングの読みは絶妙だった!ヒューマンサービスに携わる方として、さすがだな~と思った。

あとは、四川への派遣が連続していた頃・・・

その時期にちょうど友人たちと屋久島で休日を過ごす約束をしていた。ちょうど一次派遣から戻ってきて、次の二次派遣に向けて準備を急がなくてはいけない頃だったので、行くかどうか迷ったけれど、気持ちを切り替えるため数日だけ屋久島に帰った。

やはり、疲れがピークにきていた。体の疲れだけではなく、精神的にもいろいろと疲れていたことに、少し仕事から離れることによって気づけた。ちょうど天気は大雨警報が発令されて外に遊びに行けるような状況ではなくなってしまったので、宿でのんびり過ごすことになった。その時、私はとにかく寝続けていた。むくっと起きれば、友人たちと焼酎を飲んで、また寝た。一緒に盛り上がるわけでもなく、起きていれば雨を見ながらぼーっとしていて、一緒にいてかなりつまらないヤツだったと思う。でも、そんな私を怒るわけでもなく、ただ放っておいて、見守ってくれた。それがとてもありがたかった。静かな島の時間の中、ひたすらぼーっとすることで、かなり疲れが取れて、次の二次派遣に向けてエネルギーが蓄えられた。放っておいてくれて、でもそっといてくれるというサポートも、とてもありがたかった。

こうして考えると、なんとも多くの人たちから、絶妙なタイミングの、その時に私が必要としているサポートを頂いていることかと思う。その代り、私はどれだけできているのかな・・・と思う・・・。反省しきりである。

サポートすると一言で言うと単純だけれど、何を、どのタイミングで、というのは非常に難しい。少しでも支援者として、その人が必要としているサポートを、よいタイミングでできるようになればいいなと思う。

追伸:病人食を用意してくれたSさん・・・I先生に、「小林先生は普段何を食べているかわからないから、心配で作ってしまった」と話していたそうだった(笑)。ここでひとつ訂正を・・・。Sさんのアセスメントはここだけは正確ではない(笑)。ちゃんと天皇陛下に料理を作っていた方からきちんと料理を教わっていたんですよ、これでも(笑)。

「絶妙なサポート」への3件のフィードバック

  1.  先生がお元気になられて、何よりでした。
     しかし、Sさんを知っている人がこのブログを
    読めば、うなずいてしまうことでしょう。彼女の
    心配りの数々には、毎度感心させられるばかりで
    自分の未熟さを思い知らされます。お薬を持って
    廊下で待機していた場面・差し入れの食事を受け
    取った場面など、冷静に対処したSさんと先生の
    様子を想像して(不謹慎ですが)つい笑ってしま
    いました。看護師さんという職務上、自然と身に
    ついたというよりは、彼女の資質が行動させてい
    る(先生を、このままほってはおけないという母
    性愛も含む)のではないでしょうか。私も、少し
    でも彼女のように行動できるようになりたい・・
    と、強く感じました。
     
     最近、スギ花粉が飛び始めたようで、鼻がむず
    むずしています。急に寒くなる日もありますので
    先生もお体を大切になさってください。

  2. >ツッチーの母さん
    いつもがじゅまるのお母様方のサポートには感謝!なのです(笑)。みなさんの眼差しには、「落ち着きのない子どもを放っておけない」・・なんかそんな母性愛を感じるんですよね~(大笑)

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