県警の特別講義

県士会被害者支援委員会のメンバーに、臨床心理士で警察官をしているMさんがいる。

なんと、臨床心理士を持っていて警官として採用されたのは、Mさんが日本初らしく、”銃を持っている臨床心理士”だ。そのMさんから、警察の被害者支援に関する講義をしたいという依頼があった。警察でどのような被害者支援が行われているのか、教師を目指す学生は聞いておく必要があると考えて、早速今日、私が担当している教育学部D組「生徒指導」(約100名)の授業で特別講義をしていただいた。講師は県警被害者支援室長のS氏。

静岡県内の犯罪状況からはじまり、被害者支援に関する制度の変遷、支援内容の実情など詳しく解説して頂いた。そして、被害者や家族の立場に立ったドラマ仕立てのDVDを視聴した。被害者やその家族の苦しみ、それに対する支援について、とてもわかりやすい内容で、犯罪被害に遭った時の辛さや支援の大切さなどが十分わかるものだった。

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授業後の感想を見ると・・・

多くの学生が「これまでに犯罪被害に遭ったことがなかったため、考えたこともなかったからよい機会になった」というものだった。これは本当に幸いなこと。そういう意味で、今回の話は自分の視野が広がったと書いている学生も多かった。また、「ニュースを見ていても、加害者がどんな人なのかを考えることはあっても、被害者のことまで考えたことがなかった」というのも多く、それにはびっくりした。でも昨今の不審者被害など、子どもが狙われる犯罪も増えていることから、教師という立場になれば他人事では済まされない。

県警による被害者支援に関する講話は、静岡県内では初めの試みだそう。今後もこうした機会を利用して、学生さんたちに様々な世の中の動きを伝えていき、自分が教師としてどのように子どもたちを支援していかなくてはいけないか考えを深めてほしいと思っている。

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