1月のアナナス

1月のアナナスが、1月22日にありました。

今回は、朋子先生に代わってゼミ生3年の宮本がその様子を紹介させていただきます。

今回のテーマは「音楽」!

音楽科の先生や、音楽サークルの方にも協力していただき音楽会を開きました♪

始まりの会での「あいさつリレー」

『今日は、音楽楽しもうね。』と言いながら、アナナスの手作りぬいぐるみを回していきます。

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<どんな音楽会になるのかな~?>

音楽会ということで、サックス4重奏の演奏を鑑賞します。アンパンマンメドレーや、勇気100%を演奏してもらいました。手拍子をしたり、歌を歌ったりして音楽を楽しみました。

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<サックスってどんな楽器かな??>

みんなの体がうずうずしてきたところで、今度はみんなで演奏します。曲目は、「きらきら星」お父さん、お母さんにも聴いてもらいました。

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<パートに分かれて練習しています>

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<上手にできるかな??>

今回から参加してくれた子もいましたが、音楽を通して仲良くなることができました。

今回、毎日新聞が取材をして下さり、1月24日付の新聞記事となりました。参加してくれたAちゃんのコメントに、「楽しかった」というものがあり、スタッフ一同とてもうれしい気持ちになりました。

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子どもの笑顔が、アナナスの活動の源になっています!来月に向けての準備もがんばります!!

静岡県に避難されているご家族の皆様、ぜひ一度アナナスに遊びにいらしてください。

次回は、2月26日(日)13時~15時 静岡大学教育学部付属教育実践センター3階で行います。内容は、来月のお楽しみ♪です。

お問い合わせは、

申し込み方法

  お子様の名前(ふりがな)・学年

  保護者様のお名前

  住所

  電話番号

  メールアドレス

MAILまたはFAXにてご連絡ください。(すでに参加されたご家族は、「お名前」のみのご連絡で結構です。)

メール:ananasu.fujinet(ここにアットマーク@を入れて下さい)gmail.com

MAILでのご連絡が一番確実です

FAX:静岡大学こころの相談室 054(238)4954

*お問い合わせもこちらの電話番号になります。(普段は職員がいないため、火~金曜日の午後のみとなります。)

12月のアナナス

12月25日に「アナナス」がありました。

今回はもちろん、「クリスマス会」です!

学生スタッフの皆さんが、今回もたくさん準備してくれました。

始まりの会をしていたら、サンタさんがアナナスにやってきました。サンタさんはうっかりして袋に穴があいていてプレゼントを落としてしまったそうです。探しに行っている間、トナカイと一緒に遊ぶことになりました。

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<サンタさんの袋に穴が!>

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<みんなでゲームをしてサンタさんを待っています>

今回から参加してくれた子もいましたがゲームをやりながらみんな仲良くなったところで、戻ってきたサンタさんからプレゼントをもらいます。

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<プレゼントは何かな~それにしてもS先生のサンタ姿が決まっています>

今度はみんなでケーキを作りました。

スポンジケーキに生クリームをぬっておいたものに、フルーツ、チョコやクッキーなどでトッピングしていきます。

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<おいしそうなケーキができたね!

おいしそうなケーキをお家の人にも分けて、サンタさんと一緒にみんなで一緒に食べました。

今月に、NHK歳末たすけあい募金からアナナスに対して助成金を頂きました。この助成金を使って、参加家族の交通費を一部補助させて頂くことができるようになりました(助成、ありがとうございました!)。

そのため、静岡東部、西部にお住まいのご家族にもちょっとでもアナナスに参加しやすくなるお手伝いができたらと思っております。遠慮なくお問い合わせください。

助成をうけて、今回、NHK静岡が取材をして下さい、18:45からの静岡版ニュースで放映されたそうです。私はその時間までに自宅に帰りつくことができず、直接見ることができませんでした。見た方に聞くと、今回インタビューを受けたNさんが、「保護者にとってもアナナスのような場所はありがたい」というコメントをして下さっていたとのことで、とても励みになりました。

静岡県に避難されているご家族の皆様、ぜひ一度、アナナスに遊びにいらしてください。

次回は、1月22日(日)13時~15時 静岡大学教育学部附属教育実践総合センター3階で行います。内容は、「音楽」がテーマです。

お問い合わせは、

申し込み方法

①お子様の名前(ふりがな)・学年

②保護者様のお名前

③住所

④電話番号

⑤メールアドレス

MAILもしくはFAXにてご連絡下さい。(すでに参加したご家族は、「お名前」のみのご連絡で結構です

メール:ananasu.fujinet(ここにアットマーク@を入れて下さい)gmail.com

*MAILでのご連絡が一番確実です

FAX:静岡大学こころの相談室 054(238)4954

*お問合せもこちらの電話番号になります。(普段は職員がいないため、火~金曜日の午後のみとなります)

11月のアナナスの様子

更新が滞っていてすみません・・・

11月27日にアナナスがありました。

テーマは、芸術の秋というこで「スノードーム作り」です。

学生スタッフは何度も試作品を作って、準備をしてくれました。今回の学生リーダーの石原さんは、「緊張した~」といいながらも、とってもいい味を出して進行してくれました。

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もちろん、当日は、スタッフもスノードーム作りをしました。

まず作りたいスノードームの絵を描いて、イメージを作りました。

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<みんな、夢中で描いています

その後は、プラスチック板でオリジナルのブラ板ビーズを作ったりしました。絵を描いたプラ板をトースターに入れると、きゅーっと小さくなる光景に「きゃあー」となったり(笑)

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スタッフIさんのトナカイビーズがとってもラブリーです

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<トースターで熱を加えると、こんなに小さなかわいいトナカイになりました

子どもたちもそれぞれに工夫してかわいく作っていました。

洗濯のりと水をちょうどよい加減で混ぜ合わせると、ふわっと瓶の中でビーズとかが舞うスノードームの完成です。

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<かわいいのができたね~

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<自慢のスノードームを持って、すごいいい笑顔

ボランティアで参加して下さっている臨床心理士のメンバーも「とっても楽しかった~!」と言ってくれました。大人も十分、夢中になれました(笑)

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最後に、それぞれの作品をみんなに見せて、それぞれに工夫した点を発表し合いました。子どもたちもとっても楽しかったようです。

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<みんな、いい笑顔!笑>

次回のアナナスは、12月25日(日)13時から、静岡大学教育学部で行います。

内容は、もちろん、クリスマス会!です。

スタッフがいろいろと準備していますので、ぜひご参加ください!

PS 私のスノードームは・・・というと・・・

アナナスのキャラクターと、12月までにやってきた活動をイラストにして、それが富士山の上の空を舞う・・・というイメージで作ってみました。

これが本当に面白くて、子どもたちに交じってすっかり熱中してしまいました。後で、親グループから子どもグループの様子を見ていたS先生に、「一番熱中していたのは小林先生でしたよ」と言われてしまったくらいです

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<プラ板に、これまでの思い出のイラストを描いてみました>

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<こんな感じになりました

故郷の養護教諭の先生方へのサポート

私は茨城県水戸出身です。

あの3月11日、私はSC勤務中で生徒の面接をしていました。長い大きな揺れを感じて、すぐにプレート境界型の地震がどこかで起きたことがわかりました。目の前の生徒と一緒に避難し、保護者の元に返した後、職員室で先生方と一緒にTVを見ていました。

夕方に大きな余震が茨城県で起き、そして大洗港で渦巻く津波の中継を見た時に、故郷に大きな被害が出ているにもかかわらず、ただ見ているしかできないことが悔しくてなりませんでした。そうした自分をふと冷静にみた時に、自分は茨城に特別強い思いはないと思っていたのですが、今回の震災で故郷のために何かしら役に立ちたいと言う思いが自分にもしっかりあることを感じました。

その後、様々なご縁で導かれるように、茨城県の支援者の方々をサポートさせていただく機会を頂きました。その中で、茨城県教育委員会の依頼で、茨城県のすべての養護教諭の先生方の研修を担当させて頂くことになりました。数回に分けて実施し、今日でそのすべてが終了しました。

研修では、「支援者のための災害後のこころのケアハンドブック」を用いて、今後予想されるストレス反応やその対処、注意を要する点などを、中越地震被災地でのデータや経験をふまえて、中長期的な観点から具体的にお伝えしました。また被害が大きかった地域の先生方の回では、昼休みに「気軽に相談コーナー」を設けて、自由に相談できるようにロビーで待機してお話しを伺いました。全体の場では質問ができないけれども、個人的にお話ししたいと思った先生が多く足を運んで下さいました。生徒指導上でもともと配慮が必要な生徒が、震災の影響で生徒や保護者がより不安定になるなどのケースが多い印象を受けました。そうした中、一生懸命対応されている養護教諭の先生方の真摯な態度に、また熱い気持ちになりました。

各学校での対応などが書かれた養護教諭の先生方の報告を見せて頂くと、被害が大きかった地域を中心に様々な対応をされていらっしゃいました。ただ、事前の対策が不足していたことを反省している先生も多く、災害が起きてからではなく、事前に予測して準備しておくことが非常に重要であることを改めて確認しました。こうした経験は静岡でも活かしていかなければなりません。

今回の一連の研修は、茨城県すべての養護教諭の先生方の研修会でしたので、自分の母校の先生がいらっしゃいました(もちろん自分が在校していた時の先生ではありませんが笑)。それがとても不思議な感じがして、故郷のために自分が少しお役に立てているのと思うと少しうれしくなりました。またSCとして初めて勤務した学校でご一緒に活動させて頂いた養護教諭の先生とも久しぶりに会えて、いろいろと積もるお話しもできました。

今回、茨城への支援を強く考えていたのは故郷と言うことはもちろんなのですが、「被害が大きいところだけに支援を求めている人がいるわけではない」という体験に基づいています。今回の震災は、岩手、宮城、福島の被害が大きいため、どうしても目が行きがちになり、なんとなく茨城はカヤの外になっています。

私たちが中国・四川の避難キャンプで活動した時に、中国の心理支援ステーションの脇のテントで生活していた子どもに震災の影響が強く出ていました。しかし、その時に専門家の支援は届いていませんでした。そのため、日本チームで滞在中はその家族に関わらせてもらい、サポートをしました。その時に一緒に活動した高橋先生が、「被害が大きかった人に目がいきがちだけど、その側で実は声をあげずに症状が大きく出ている人もいる。そうした人たちにも目を向ける必要がある」と言っていました。私もその家族を前にしてその重要性を実感しました。

なので、今回、茨城を支援したいとより強く思ったのです。

様々な形で今後も故郷の茨城を支援していきたいと考えています。

支援者のための災害後のこころのケアハンドブックの改訂版(3rd)

震災後すぐに、「支援者のための災害後のこころのケアハンドブック」を被災地での支援活動に役立ててもらうためにPDFでフリーダウンロードできるようにしました。twitterなどで広く情報が流れ、多くの方々にダウンロードして頂きました。

5月に学校支援カウンセラーとして被災地に行った時に、このハンドブックを持って行ったところ、同室になったカウンセラーの方に「よかったら使って下さい」とお渡ししたところ、「あ!本物だ!!!プリントアウトしたものを持っています!」と、プリントアウトしたハンドブックを見せて下さいました。

ハンドブックをお渡しした時に、「本物だ!」と言って頂けるほど多くの方々のところに広まり、実際にお役に立てていることを知り、本当にうれしくなりました。

またこのハンドブックは、岩手県、宮城県、福島県、茨城県のすべての養護教諭の先生方に、教育委員会や養護教諭研究会を通じて配布させて頂きました。

そして、半年ほど経ち、被災地の養護教諭の先生方から感想を頂きました。

「イラストが多く、とても見やすくて、わかりやすい」

「簡潔に書いてあり、疲れていた時でも見れた」

「文字が多い資料は見るのもいやになりましたが、このハンドブックはとてもよかったです」

と大好評でした。

富士山が表紙になっているのも、「見守られているようで癒された」などの感想もありました。

今回配布したハンドブックは、実は第2版でした。初版は、「養護教諭・学校現場のための災害後のこころのケアハンドブック」として、静岡県内のすべての養護教諭の先生方に配布しました。初版は予算がなかったため、私たちがパワーポイントで作成したものに、美術教育の学生さんたちが描いてくれたイラストを貼り付けるというとても素朴なものでした(笑)。

そして、2009年10月に静岡県と静岡県臨床心理士会が協定を締結したことを受けて、保健師などの支援者にも使えるようにと、内容を若干修正し、デザイナーさんにレイアウトをしてもらって、急に洗練された雰囲気になった第2版が誕生しました。

これを県を通じて、静岡県内すべての保健師の方に配布させて頂きました。

少し在庫が残っていたところに、東日本大震災が発生しました。発生3日後に静岡県は保健師を被災地に派遣したので、その時にハンドブックを持って現地に入って頂きました。そして様々なルートを通じて、手元にあるハンドブックの在庫をすべて被災地に送りました。そして新年度になり、静大防災総合センターはすぐに予算をつけて下さい、5000部増刷をしました。学校の先生方、医療関係者、NGOスタッフなどなど、被災地での支援にあたっている方々に配布させて頂きました。

あっという間に、5000部も7月には底をついたため、さらに増刷をかけることにしました。

その時に、宮城県のある養護教諭の先生からのフィードバックを活かしました。

それは、「文字を大きくしたこと」です。

この先生はハンドブックの初版と第2版をお持ちで、震災後すぐにこのハンドブックを手に取って下さったそうです。電源が落ちている中で二つを見比べた時に、「初版の方が字が大きくてとても見やすかった」とのことでした。私たちの手作り感満載の初版でしたが、見やすさ、わかりやすさを追求していただけに、私たちのこだわりが実際に活かされたことを知ってとてもうれしくなりました。

そのため第3版では、第2版の内容をそのままに、文字をぎりぎりまで大きくしてみました。

その第3版をまたPDFデータでUPします。ぜひ支援にお役立て下さい。

そして余裕が出てからで結構ですので、感想やご意見などをお寄せ頂けたら幸いです。

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「支援者のための災害後のこころのケアハンドブック(3rd ed) 」

https://docs.google.com/open?id=0B9RXvIGSvyaUOWNjNzMwMDQtZmIxOC00YTRlLWI5MDYtZDljZmRhNzU1ZTFk

9月のアナナスの様子

県内に避難されている子どもたちと家族のサポートグループ(アナナス)の第5回を、9月25日に行いました。

今回の子どもグループは、「フィールドビンゴ」をやりました。まず最初に紙のマスの中に、「ぬるぬるしたもの」「とげとげしたもの」・・・など、ことばを入れていきます。

そして、そうしたものを静大のキャンパスで探し出す!という遊びです。

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<みんな真剣に書き込んでいます>

今回、久しぶりに参加してくれた子もいて、最初はとても緊張した様子でしたが、外で大学生のお兄さん・おねえさんと一緒に歩きまわっているうちに緊張もとけて、いろいろとお話ししながら楽しく探せたそうです。

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<お目当てのものはどこにあるかな~>

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<おしゃべりしながら歩くのは楽しいね~♪>

中には、教育学部から最も離れている農学部まで歩いて行ったチームもありました(ちなみに、私はいまだ農学部の方に足を踏み入れたことがありません笑)

今回、NHK静岡の取材が入り、カメラさんと記者さんはその子を追って農学部まで行ってきたそうです。9kg近くあるハイビジョンカメラを抱えて歩き回ったカメラさんは、会場に戻ってきた時には、ちょっとお疲れな状態でした(笑)

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<探しながら、テレビ取材にもばっちり答えています(笑)>

その頃、保護者のみなさんはというと・・・

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<いろいろなことを談笑しながら、のんびりしています>

みんなが頑張って1時間の間に探したものを、見せ合います。

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<いろいろなものを見つけました>

学生スタッフが、どんぐりが枝でくっついている状態のものを「双子どんぐり」と言って、ところどころに隠しておいたそうで、それを見つけることも子どもたちにとってとても楽しかったようです。こうしたちょっとしたところに、学生のアイディアが光ります!(笑)

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<歩き回っておなかがすいたので、みんなでおやつを食べました>

アナナスでは、毎月違った活動を行っています。

子どもグループは楽しく、時にのんびりとした雰囲気で。

保護者グループもほんわかした雰囲気でおしゃべりをしたりしています。

今月は、10月23日(日)13時から、静岡大学教育学部附属教育実践総合センターで行います。ぜひお気軽にお越しください。

また、先生やスクールカウンセラーの方で勤務校に、県内に避難してきた子どもたちがいる場合には、保護者の方にお知らせいただけたら幸いです(各教育委員会にはすでに案内を送ってあります)。ご協力をよろしくお願いいたします。

皆様の参加をお待ちしています!

保護者向けちらし

「10.pdf」をダウンロード

日本ユネスコ協会での活動

先月のことになってしまいますが、8月上旬に、日本ユネスコ協会の活動のお手伝いをしてきました。その活動は、被災地の先生方にゆっくりしてもらうという趣旨で、秋保温泉に1泊2日で先生方を招待し、ゆっくりのんびり、笑いありの時間を過ごしてもらうというものです。スポンサーの三菱UFJ銀行の方もいらして、世界的な組織の活動の大きさを感じました。

今回は、日本ユネスコ協会と三菱UFJ銀行のご厚意で、コバ研ゼミ生もボランティアスタッフで参加させて頂きました。

私の講義では、先生方にリラックス法などを体験してもらいました。体験していいな~と思ったら、2学期に学級活動に取り入れてもらえるよう、ハンドブックも先生方にプレゼントさせて頂きました。

私の講義の後は、金沢美術工芸大学の後藤先生の「くるりんぱ」のワークショップでした。くるりんぱは、物の見方はいろいろと言うコンセプトで、後藤先生と奥様が「マルタン」という名で作品を作ったり、ワークショップを行ったりして手がけているものです。

くるりんぱ作りでは、画用紙、色鉛筆だけでなく、毛糸や色紙、フェルト、綿など、いろいろな素材が準備されていました。くるりとまわしたらどうなるかと考えすぎると、余計、できなくなる感じでしたが、それがまた非常に面白かったです。

夕食後にくるりんぱの発表会がありました。後藤先生のユーモアあるトークもあって、大爆笑の連続です。先生方もお腹を抱えて笑っていました。先生方の作品には、気仙沼のことや、避難生活に関することもありました。それがくるりんぱして、復興した将来の様子につながるようなメッセージが込められたものもあり、胸がじーんとなりました。

<コバ研ゼミ生のくるりんぱ>

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成田さん

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武井くん ゼミ飲みの時のような笑いをとることを目指してがんばったけど、今回不発

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宮本さん 「くるりんぱ!」すると・・・・

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になりました。

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石原さん

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伊藤さん

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西柳さん

こうしたアート作品を作る中で、様々な思いや考えがその中に込められてくるなと感じました。そして、それをみんなで共有するということにとても意味のあることだなと思いました。そしてそれだけでなく、くるりんぱはその作品から、おかしみ、ユーモアの笑い(私は、落語的な笑いはとても重要だと考えています)がでるのがとてもいいなと思いました。こうした震災後のワークとして、表現だけでなく、みんなでくすっと笑いあえることもできるので、とてもいいな~と思いました。

アートに関しては、ずいぶん前に朝日新聞に被災地でのアート活動に関するコメントを出させて頂きましたが、アートそのものが悪というのではなく、実施する時期や方法に配慮が必要であるということです。今回の震災では、避難所がバタバタしていて落ち着かなかった時期に、落ち着かない場所で行うこと、さらに今回の震災の被害が津波によるものがほとんどで、「水」に関連しています。そのため、水彩絵の具のように「水」を使う画材は特に慎重になる必要があったと考えています。一方で、震災から5ヶ月経過して、衣食住が安定した段階でのアート活動は、思いや考えを表現するための方法として、とても有効であると考えています。くるりんぱもそうした方法の一つだなと思いました。

自由時間には、気仙沼の先生方とお話しする機会もありました。非常に大変な状況の中で、子どもたちを支え、ご自身もギリギリの中、無我夢中で過ごしてきた1学期だったのだと思いました。「直後は、わーっとなんでもやれる感じだった。精神的な疲れは今がピーク」ということばに、これからの支援の大事さを感じました。

私は、次の日に教員研修が入っていたため、日帰りしなくてはならず、なくなく会場を後にしました。東北新幹線では外の景色を眺めながらぼんやりといろいろなことを連想しました。いつも思うのは、被災地の先生方の使命感です。私はいつもこの先生方の使命感に触れるたびに、自分のこころが強く動かされるのを感じます。「こうした先生方にどういった支援を提供できるとよいのだろうか」と。

私にとっても、コバ研の学生たちにとっても、非常に学び多い活動でした。

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マルタンさんと

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静岡県に避難してきた子どもや保護者のサポートグループ(アナナス)

東日本大震災の影響で、静岡県内に避難してこられた子どもたちや保護者の方をサポートするためのグループ(通称:アナナス)を、5月から立ち上げて、毎月1回、静岡大学で活動を行っています。8月の活動で4回目となりました。

毎回参加してくれる子どもたちや保護者の方、県内の臨床心理士や学生のみなさん、そして教育学部の有志の先生方と、多くのスタッフにも支えられて、おかげさまで活動も軌道にのってきました。

8月の活動は、「夏だからバーベキューでしょ~」ということで、食事づくりを行いました。

といっても、大人が食事づくりをやってしまっても仕方がないので、子どもグループは「サンクス・ギビング・ランチ」として、お父さん・お母さんに感謝の気持ちを込めたカレーを作って、お手紙と一緒にプレゼントするということをしました。

子どもたちが調理している間は、保護者グループは県内での生活のことや、東北の地域の情報交換などを行っていました。現地から離れてしまうと、情報が限られてしまうこともあるようで、保護者の方同士で様々な情報交換をされています。

家政の小川先生のご協力で教育学部の調理室にて、約2時間かけてカレーができあがりました。そして、教育学部B棟下(通称Bピロ)に青シートをひいて、お父さん・お母さんに手紙と手作りカレーを渡して、みんなで頂きました。とてもおいしかったです!

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<がんばってカレーが出来上がりました!>

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<お母さんに、感謝の手紙を渡しています>

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<みんなで「いただきます!」>

そして、その後はバーベキューもやりました。すっかりお腹いっぱいです(笑)。

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子どもたちは食べ終わると、学生スタッフたちと野球をしたり、話をしたりと、元気に遊んでいました。

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保護者に家に帰ってからの子どもたちの様子を伺うと、「アナナスに来るととても元気になる」「アナナスに行きたいと子どもが何度も言うので、遠いのですががんばって連れてきました」と、子どもたちがこの活動をとても楽しみにしてくれていることがわかりました。本当にこちらもとてもうれしくなります。

次回は、9月25日(日)13時~15時 静岡大学教育学部教育実践総合センターにて行います。次回の子どもグループの活動は、静大キャンパスを使って、みんなでRPGのようなリアル冒険をします(笑)。その間、保護者の方はゆっくりお話しをしてください。

また参加費等はかかりません。外活動なので、水筒や帽子を持参して頂くだけです。

ぜひご参加ください!

そして、県内のスクールカウンセラーや先生方、県内に避難されてきている子どもたちや保護者の方に、ぜひこのアナナスの活動をご紹介下さい

保護者向けちらし ⇒ 「9.pdf」をダウンロード

*写真は保護者の許可を頂き、掲載させて頂いております。

派遣スクールカウンセラーが終わって・・・

5月から6月にかけて、静岡県臨床心理士会のメンバーが、毎週2名ずつ6週間、岩手県宮古市に派遣されました。私は第3陣として、再び宮古を訪れました。

街に近い沿岸部のがれきは4月に比べて、片づけられたところも多く、人の力の大きさを感じました。しかし、一方で手つかずになっているところもあり、復興の温度差も感じてきました。

静岡県チームでは、毎週スクールカウンセラーが変わってしまうことから、チームとしての一貫性?を持つために、コバ研メンバーの「ウッキー」を現地において、SCが交代で使って活動しました。

「学校に連れてくる人は変わるけど、ウッキーはいつも一緒にやってくる」という感じです。

一緒に活動したSさんは、小学校担当だったため「ウッキー」を活動の中で活用してくれました(私は中学校担当だっため、パペットを使わずに授業をしました)。

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ウッキーは手触りがとてもよく、子どもたちがかわるがわるだっこしたり、なでたり、いじくったりしていたそうです。

先月、派遣SC活動が終わり、そして県士会でのシェアリングも終わり、活動が一区切りつきました。最終メンバーがウッキーを現地から持って帰ってきてくれたので、ウッキーにもほっと一息ついてもらおうと、バケツのお風呂に入れて、洗ってあげました(笑)

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現地でたくさんの子どもを笑顔にする活動をしてきたウッキー・・・お風呂でのんびりです(笑)

支援活動は、寝る、食べる・・・そしてお風呂・・・

これが結構、支援者のケアとしても非常に重要だなと痛感しています。現地での活動中はできる限りゆっくりとお風呂につかるようにしていました。お風呂から出ると、体が心地よい疲れになり、さっぱりした気持ちになりました。

派遣SC中の活動は、勤務校の先生方や子どもたち、そして他県SCとの交流もできて、非常に学びの多い体験でした。その中で、ニーズに応じた活動を行ってきましたが、それが少しでもお役に立てていればいいなと思っています。そして、今だけでなく、今後もしばらくサポートを続けてさせて頂きたいと考えています。

被災地へ

今、東北新幹線で岩手県に向かっています。文部科学省の派遣SCとして、活動をするためです。

ブログに書くタイミングを逃したのですが、4月25日から30日まで、静岡県臨床心理士会の先遣隊として、現地入りしていました。甚大な被害の状況を目の当たりにしながら、学校でのケアをどのように進めていくとよいかについて、各学校の様子を伺ったりしました。

いつも思うのですが、学校の先生方は本当に子どもたちのために少しでもよい対応をしたいという思いでいらっしゃるなと・・・。

ご自分の辛さや疲れをおいておき、目の前の子どもたちに対応されている・・・本当に心から敬意を払わずにはいられません。

ただ・・・2ヶ月が経過していることもあり、ゆっくり、ゆっくりと(←これが肝心)、疲れや気の張りを緩めて頂けたらなと思っています。そのお手伝いができたらよいなと思っています。

気負わずに、現場のニーズを捉えて、かつタイミングを大切にして対応していきたいと思います。

静岡での活動は、昨日の総会も終わり、静岡県臨床心理士会支援本部の活動も正式に組織に位置付けられました。「派遣SC」「派遣保健師のフォロー」「サポートグループ活動」の大きく3つの軸で行っていくことになります。会長が本部長、そして私が副本部長をやらせて頂いています。メンバーのサポートもあって、県士会支援本部の動きも軌道にのりつつあり、「組織としての動きができているな~」と感じています。なので、私もこの派遣SC活動に集中できるのでとても助かります。

今、新幹線の窓からは、のどかな東北の風景が広がっています。向こうの山々にはまだ雪が見えています。

それでは・・・