東海地震に備えた臨床心理士の活動マニュアルの作成

以前、このブログでもご紹介させて頂きましたが、静岡県臨床心理士会は静岡県と「災害時の心のケア協定」を締結し、東海地震が発生した場合の活動を連携して行っていくことになりました。

その活動マニュアルの作成を2009年度から行ってきました。

昨年度は東日本大震災の支援活動のため、なかなか時間がとれずにいたこともあり、でも東海地震のリスクは高まっているのでゆっくりもしてられないということで、今年に入ってから途中になっていたガイドラインの作成を再開しました。

3月にも会議を開いて、課題点が多くあげられました。

そして、先日の日曜日。

年度が変わり、それぞれのメンバーも仕事やプライベートがいろいろとバタバタしている中で集まって下さい、土屋会長や代表幹事の江口先生も来て下さいました。

毎回の作成会議はかなりの長時間になります。

先日開かれた作成会議には、会の内規や協定の内容、そして東日本大震災の被災地での支援活動の実情もふまえ、議論に議論を重ねました。

朝10時からスタートして、終わったのは20時半・・・

途中、休憩をはさみましたが、それでも正直疲れました

でも、でも、ほぼ完成に近い状態までこぎつけることができました!!!

2009年度から県士会に幹事として入り、委員長に就任してから、災害支援に関する対策をいろいろ進めてきました。協定の内容を基に、被災地の実情をふまえた、このマニュアル作成が、今やるべき最低限のタスクと考えています。

あとは、日本科学協会から頂いた笹川研究助成を頂けたので、それを基に今年度の活動を進めていくだけとなってきました。

ようやくここまできました。

本当にここまで進めてこれたのも、共に活動をしてきた仲間あってこそです!

感謝、感謝の一言に尽きます

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<作成会議の様子>

毎回プロジェクターで内容を写して、全員で協議していきます。

このやり方で、実は「こころのケアハンドブック」も産まれてきました(ハンドブックの時の方がもっと疲れました・・・笑)

この写真を撮った頃は、会議を開始してから9時間が過ぎたところです(笑)

座る場所を変えたり、立ったり座ったりしています(笑)

学校心理士スーパーヴァイザー

この度、新しくできた「学校心理士スーパーヴァイザー」に認定して頂くことができました。

学校心理士の上位資格と言うこともあり、身が引き締まる思いです。

今後も学校の先生方のサポートに目を向けた研究や実践活動を行っていきたいと思っています。

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新刊

久しぶりに編著書を発刊しました。

「これだけは押さえたい学校臨床心理学」です。

恩師である筑波大学の徳田先生と一緒に編者をやらせていただきました。

文化書房博文社から、2100円です

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http://user.net-web.ne.jp/bunka/index.asp

多くの先生方にお忙しい中、執筆して頂きました。

ありがとうございました!

徳田先生とのやりとりの中で、久しぶりに院生・駆け出しの研究者なりたての頃の気持ちを思い出しました。

真剣に自分の課題を指摘してくれたり、たるんだ自分の姿を客観視させて下さる師匠を持てることは、人生でとても幸せなことなのだと、また改めて感じました。

そして、私もそう言われるような先生になるために、もっと人生修行を重ねなければとまた強く思いました。

PS 小泉令三先生が編著の「よくわかる生徒指導・キャリア教育」の第3版が出版されました。私も緊急支援などを書かせて頂いております。こちらもよろしくお願いします。

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ハンドブックのポルトガル語と中国語バージョンの完成!

昨日UPしました「学校現場・養護教諭のための災害後のこころのケアハンドブック」のポルトガル語と中国語バージョンが完成しました。

こちらもPDFでUP致しますので、自由にお使い下さい、多くの方の支援にお役立て下さい!

こちらも同じく、書籍等への無断転載等はお止め下さい。

●Portugues ver.「ポルトガル語版」
Manual de Cuidados Emocionais Após Desastres Naturais Aos professores das escolas e pré-escolas

https://docs.google.com/open?id=0B9RXvIGSvyaUa1l5MVhxYktRYi1HM2FmUFRnd2V5Zw

●Chinese ver.「中国語版」 针对学校・教师的灾后心理援助手册

https://docs.google.com/open?id=0B9RXvIGSvyaUSTVaWnU4cElSUS1pc2EyQ2FjOW9zdw

ポルトガル語の翻訳には同僚の静大教育学部のヤマモト・ルシア・エミコ先生に、中国語バージョンは四川大地震の時に一緒に活動した張磊さんに、ご協力を頂きました。

こころより感謝申し上げます!

このハンドブックの外国語バージョンは、静大HPの方にも掲載されています。

もしリンクを貼られる場合には、そちらの方がよいかと思います。

http://www.shizuoka.ac.jp/th_earthquake/eq20120403_careedu.html

こころのケアハンドブックの外国語バージョンを公開します!

こころのケアハンドブックの初版バージョンの「学校現場・養護教諭のための災害後のこころのケアハンドブック」の英語バージョンを作成しました。

PDFにてUPしますので、どうぞご活用ください!

ただ、版権は静岡大学にあります。ダウンロードやコピーは自由ですが、書籍等への無断転用はお止め下さい。

Japanese [学校現場・養護教諭のための災害後のこころのケアハンドブック」

English [Mental care for children after disasters for teachers and school nurses]

https://docs.google.com/open?id=0B9RXvIGSvyaURmw0OHloM3lRb2VjNHEzR0FGOXFMdw

翻訳にご協力頂きました以下の皆様に、ここに記して感謝申し上げます。

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Special Thanks !

Ms.Shizuno Seki, Lecturer at Shizuoka University

Ms. Takako Kozima,Lecturer at Shizuoka University

Ms.Heike Walter, International student at Shizuoka University

Mr.Nicholas Gran, International student at Shizuoka University from University of Nebraska-Omaha

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