悲しみ

今日、一枚のはがきが届きました。

それは、私が大学院時代からお世話になっている栃木県足利市にある「こころみ学園」の川田昇園長先生が、12月17日に90歳の天寿をまっとうされたというご連絡でした。

先生がお元気だった姿を思い浮かべ、涙がぽろぽろでてきています。

私が院生だった頃、川田先生は園生さんと一緒に作業をされたり、ベージュ色の車に乗って園内をよく走っていたものでした。

「こんにちは!」と挨拶すると、「うんうん」と笑顔で答えてくれ、時には「せっかくだから飲んで行きなさい」と、ワインをごちそうしてくださったこともありました。

しばらく前に、千葉で2代目?ポレポレクラブを学生たちとやっていた時に、本当にいろいろなことが起きました。時には、その出来事の理不尽さに怒りに燃えることがありました。地域の子供たちのためにやっていることについて、よく実情がわからないにもかかわらずいろいろと批評する人たちの声を聞くと、頑張っている学生たちの姿を見ているだけに、なんとも言えない気持ちになったことが度々ありました。まだ私も若かった?ということもあり、そこら辺は今よりもとても敏感で、熱かったと思います。

そんな時に、川田先生と話したことがありました。川田先生は戦後すぐにこころみ学園を立ち上げ、ずっと今まで施設を守ってきました。並々ならぬ努力や苦労があったと思います。でも、その根底には、障がいのある子どもや人たちが、一生懸命働いて、そして生活できる場を守る・・・そんな思いでこれらの苦労を乗り越えてきたのだろうと・・・。(興味のある方は、川田先生の本を読んでみてください「山の学園はワイナリー」)

川田先生は、いろんな事情を抱えている子どもたちが目を輝かせる場を守りたいと苦悶している、そんな私に一筆書いてくださいました。

今でも大切に研究室に飾ってあります。

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川田先生、どうか安らかにお休みください。

そして、今まで本当にありがとうございました。

先生の言葉を胸に、私がこの世でやるべきことを先生のように粛々とやっていこうと思います。

合掌

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