四川での支援

先週末から、冨永先生をはじめとするJICAの支援チームが四川に入って研修を行っています。→冨永先生ブログ「ストレスマネジメントとトラウマ」

私も行きたかった・・・

でも、入試、SST、SC、科研のデータ解析・・・

それ以上に、今の私の技量で向こうで何ができるかが問題だ・・・

先日、二次派遣でご一緒させて頂いたおかざき先生と話をした時に、「真摯に、一生懸命相手に伝えようとしている姿を見て、ホントの臨床家だなと思ったよ」と・・・。

うれしかった・・・ただこれは臨床に携わらせていただく者としての基本の「き」。

その先で何ができるか・・・。

以前、高橋先生がPTSDなどの個別カウンセリングに関する研究、そして支援ネットワークに関する研究、そのどちらも大切と言うようなことを話していた。コンサルテーションは、もともとはイスラエルの医師が提唱したモデルで、児童精神科医が不足していたことから保健師を教育したことにはじまる。なので、私が博士論文で研究したコンサルテーションとこうした緊急支援はリンクするというか、完全にはまるものだと思う。ここらへんについて体系づけて支援活動ができたらと考えている。

今年中に、できたらちょうど1年後に、四川に行きたい。

まずは冨永先生が帰国したら、今後のことも含めていろいろな話が聞けるのが楽しみだ。

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感情に向き合う

「感情のコントロール-前編-」が終了。今日は、法政大学の渡辺先生とゼミ生3名もいらしてください、授業見学そしてその後意見交換をした。とても短い時間だったけれども、参考になるコメントを頂けた。高校と中学校のギャップ、そしてクラスの雰囲気の違いなど、とても興味を持ったそう・・・。全クラス実施のSSTだからこそ、こうした違いが見えてくるのだと思う。

今日は、感情、特に怒りの感情に気づいてコントロールすることがいかに大切なのか、そしてその手がかりとして体の変化に気づくことが大切なことに迫る内容だった。そして次回のセッション6で、感情をコントロールするためにどのように行動すればよいかについて扱う。

それにしてもイライラする時はどんな時?という発問に・・・

・親にわかっていることを何度もしつこく言われた時

・友だちに笑われた時

・きょうだいと比べられた時

いろいろ出てきた。どれも「これだったらイライラするよな・・・」と思うような内容だった。

そして・・・「イライラを感じた時に、どう行動している?」という問いには・・・

・物を壊す(投げる、たたく、紙を破る)

・人にあたる

といった回答が多くでてきたことにびっくりした。

イライラした時に、そのまま行動化しているのだ。

そうした行動を「やってはいけない」というだけではだめなのだ。そんなことは中学生にもなれば百も承知で、でもできない。これは大人でも同じことだと思う。相手が悪いと思う状況であれば、なおさらである。なので、どうこの回答に応答するか考えながら5時間目の授業を進めてみた。

(どう行動するかについて、殴る蹴る、人に当たるなどの行動が黒板にあげられたのを見ながら・・・)

私:「いろいろ出てきたけど、殴ったり、蹴ったり、人に当たったりするとみんなのイライラがなくなる?」

生徒:「なくならない」

私:「そうか・・・イライラはそうしてもなくらないんだ・・・。それに、殴ったり蹴ったりして物を壊したり、人を殴ったらどうなる?」

生徒:「怒られる」

私:「そうだね、また怒られちゃうよね。・・・そしたらさ、どんな気持ちなる?」

生徒:「ますますイライラする」

生徒:「それに、イライラをぶつけたら人を傷つけてしまうし、嫌われてしまうし」

私:「そうか・・・物や人に当たっても、一瞬はスキっとするかもしれないけど、そのイライラがなくなるわけじゃないんだ・・・。それに、壊したことでまた怒られたりして、さらにイライラしてしまったり、イライラをぶつけたことで友だちと仲良くなれなくなってしまうんだね・・・そんなのやだね・・・」

生徒:「うん」

といったような感じである。

「イライラをぶつけてしまう」ことに抵抗感がなかった生徒も、こうしたやりとりをした後の振り返りシートを見ると、「あたっても一瞬だから解決しない。けど、他の解決方法が見つからないからだめなんだ!」と書いていた。生徒から気づきがうまれていた。

来週は最終セッション・・・どうなるのか楽しみだ。

Image043授業終了後には、明日バレンタインということで、子どもたちから手作りのお菓子をたくさんもらった。子どもたちの気持ちがこめられていて、とてもうれしかった(笑)。「えへへ・・」と喜んでいるそばで、永山くんは「悔しい・・・」と言っていた(笑)。ごめん(笑)

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一緒に

昨日は、T中の先生方と静大TAチームの懇親会。TAが入っているクラスの担任の先生方がほとんどいらしてください、賑やかな会となった。

SSTをやることは初めてなので、先生方にとっても負担になったようだったけれども、生徒の変化を感じたりすることもでてきて、教師として準備が大変だけれども、必要なんだと感じて来てくださっているコメントを頂けた。

ある先生のクラスは、金曜日の道徳の時間に、「え~今日はSSTじゃないの??」と生徒ががっかりしていたとのことだった。なので先生方同士で、教師として内容をきちんと理解して授業をすることは大変だけれども、生徒がこうした授業を必要としていて、楽しみにしているだね・・・と職員室で話をしていたと伺った。

うれしかった。

新しいプログラムを導入する時はいろいろと越えなければいけないところがたくさんある。けれども、生徒の肯定的な変化が一番それを越えていくための原動力になるのだなと思った。

TAの学生も先生方とゆっくり話ができたようで、よかった(笑)。

あと2回のセッションを残すのみ。テーマは感情のコントロール。

大人でも難しい課題・・・

どう迫れるか、楽しみだ。

Image042 ←スタートしてすでに約5時間経っています(笑)

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絶妙なサポート

先日、久しぶりの発熱でダウンした(笑)

けれども、熱っぽいにもかかわらずその日はT中SSTの公開研究授業の日。講師が欠席するわけにもいかないことや、T中の先生方やTAが一堂に会してSSTの授業について議論することもあり、どうしても行きたかった。

ただ・・・非常にだるかった・・・しんどかった・・・

なので、お昼くらいにこのブログでも何度も出てきている私の医療マネージャーでもある(!)看護師Sさんに電話をした。看護師Sさんは、T中近くのSクリニックにお勤めされていて、そのクリニックのDrのS先生にも、四川への派遣の時などいろいろとお世話になっている。

Sさんに体の状態を伝えたら、「今日は休診日なので、診察できない。インフルエンザかもしれないからすぐに休んでほしい」と言われたけれど、うううう・・・・そうもいかない状況を伝えた。そこでSさんと話をして、T中での校内研修が終わったら、薬を取りにくいことになった。

そしてしばらくして学校へ。だるさをかかえて研究授業が行われる教室へ。授業が始まるのを待っていたら、養護教諭のI先生と、なんとSさんが廊下にいた(!)。Sさんの手にはDr.S先生から出してもらった緊急用の薬、I先生の手には白湯の入ったコップ。「すぐに薬を飲んで下さい!」とSさんに指示され、生徒たちがいる教室の脇の廊下で薬を飲んだ(笑)。SクリニックはT中が大変お世話になっている医療機関と言うこともあるけれど、まさか廊下まで来てくれるとは思っていなかったので、とてもびっくりした(笑)。

その薬のお陰でどうにか公開授業、そして事後検討会までこなすことができた。でも、やはりフラフラだった。「あ~夕食の支度、どうしよう・・・食べたくないなあ・・・」と考えていた。やっとこ職員室に戻ったら、養護教諭のI先生が大きな袋を持ってきた。「Sさんから預かったよ~」・・・と。

中身を見たら、なんと病人食・・・しょうがのスープ、リンゴとさといもの甘煮、おかゆ、etc。なんだかじーんときた・・・。休診日だったということもあり、Sさんは私がその時に最も必要としていたサポートを絶妙なタイミングで用意してくれたのだ。この日は、このSさんの用意してくださった食事を食べて、そのまま寝床でゆっくりと休んだ。そのおかげで次の日の午後には復活することができた(幸いにもインフルエンザではなかった)。

サポートは、必要な時に、必要なこと・ものを・・・とあるけれど、本当にそうだなと思った。そしてその人が一番何を必要としているのかを適切にアセスメントすることが本当に大事で、そうしたサポートを頂けたことだけでも心からうれしいものだなとしみじみ感じた。Sさんのサポートは、心から助かったし、そして元気をもらえた。なんといっても、タイミングの読みは絶妙だった!ヒューマンサービスに携わる方として、さすがだな~と思った。

あとは、四川への派遣が連続していた頃・・・

その時期にちょうど友人たちと屋久島で休日を過ごす約束をしていた。ちょうど一次派遣から戻ってきて、次の二次派遣に向けて準備を急がなくてはいけない頃だったので、行くかどうか迷ったけれど、気持ちを切り替えるため数日だけ屋久島に帰った。

やはり、疲れがピークにきていた。体の疲れだけではなく、精神的にもいろいろと疲れていたことに、少し仕事から離れることによって気づけた。ちょうど天気は大雨警報が発令されて外に遊びに行けるような状況ではなくなってしまったので、宿でのんびり過ごすことになった。その時、私はとにかく寝続けていた。むくっと起きれば、友人たちと焼酎を飲んで、また寝た。一緒に盛り上がるわけでもなく、起きていれば雨を見ながらぼーっとしていて、一緒にいてかなりつまらないヤツだったと思う。でも、そんな私を怒るわけでもなく、ただ放っておいて、見守ってくれた。それがとてもありがたかった。静かな島の時間の中、ひたすらぼーっとすることで、かなり疲れが取れて、次の二次派遣に向けてエネルギーが蓄えられた。放っておいてくれて、でもそっといてくれるというサポートも、とてもありがたかった。

こうして考えると、なんとも多くの人たちから、絶妙なタイミングの、その時に私が必要としているサポートを頂いていることかと思う。その代り、私はどれだけできているのかな・・・と思う・・・。反省しきりである。

サポートすると一言で言うと単純だけれど、何を、どのタイミングで、というのは非常に難しい。少しでも支援者として、その人が必要としているサポートを、よいタイミングでできるようになればいいなと思う。

追伸:病人食を用意してくれたSさん・・・I先生に、「小林先生は普段何を食べているかわからないから、心配で作ってしまった」と話していたそうだった(笑)。ここでひとつ訂正を・・・。Sさんのアセスメントはここだけは正確ではない(笑)。ちゃんと天皇陛下に料理を作っていた方からきちんと料理を教わっていたんですよ、これでも(笑)。

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