APAでの発表が無事に終わりました。
アメリカ、カナダ、ドイツ、韓国、そして中国の研究者が聞きに来てくれました。中には、9・11後の消防士のケアを担当している教授の方や(少しワインを飲んでいましたが笑)ドイツ軍で心理学者をしている方など、日本の学会ではなかなか会いにくい研究者の方と出会えたのがうれしかったです。
来て下さった方からの質問としては、
・日本のPFAの特徴 アメリカのPFAとの違い
・どのようなストレスマネージメント法を使っているのか?
・評価が研修直後に行っているが、フォローアップの評価は行っているか?
・PFAの内容はどの研究を参考にしているのか?
・中国人と日本人では、同じプログラムをやって違いがあるのか?
といったような質問がありました。
特に、「動作法」を取り入れたストレスマネジメントに関する質問をとても多く頂きました。やはり自分たちのオリジナリティをどう出すかは、それをどうエビデンスを基に提示するかが、とても重要なんだと思いました。日本の場合だと、あるやり方を考えて、その方法を1ケースへの適用で発表してもある意味OKですが、やはりそこはエビデンスの国。しっかり臨床的な方法に関しても、そのオリジナリティやエビデンスをみなさんしっかり質問されてきました。
どうも臨床的な手法に関すると、エビデンスをとることに関して、「これは臨床だから、なかなかかちっとした研究データをとることは難しい」という発言をときどき聞きます。確かにそうした部分はあると思いますが、それを理由にして、「どうしたらエビデンスを基に議論できるか」というアイディアを生み出すことがおそろかになっているように感じます。いろいろなアイディアを考えたけれども、この条件でエビデンスベースでやりにくいので、そのためこうした研究方法をとる・・・というように考えないといけないことを、また改めて実感をしました。最初から、エビデンスは難しいんだよね・・・と言い訳にしたくない、しないようにしようというのが、今回、実感したことの一つです。
発表の最後に、アメリカ在住の中国人の研究者がいらしてくださいました。笑顔の素敵なとてもチャーミングな方でした。四川省出身で、親族の方が被災したそうです。アメリカから助けに行きたかったけれども、子どもとかがいて難しかったそうです。なので、こうした日本からの支援を心から喜んでいて、「私にできることがあったら言って下さい!」と申し出てくれました。アメリカの資料なども気軽に送ってくださるそうです。なんとも心強いサポーターです。
もっともっと、いろいろな研究者と話がしたい・・・そう思いました。
以前、私がアメリカのワークショップに参加している時に、ふと作った俳句・・・(笑)
「話すこと、理解すること、それだけで、できるとうれしい 人との会話」
やっぱり、もっと英語をやらねば・・・これは引き続き、私の課題です(笑)
小林先生、大変お疲れ様でした
吉先生からうかがい、お邪魔しました。
良い発表だったようですね。
情景が浮かびました。
どんどん羽ばたいて下さいね(^^)/
こちらのことはご心配なく。
おかざき 拝
おかざき先生
いつも応援ありがとうございますAPAから帰国したら、地震の支援活動と続き、なんだか落ち着かない今日この頃です。9月の学会の時にお会いできるのを楽しみにしています!先生のブログも拝見させて頂いています