1月に引き続き、2月にはコバ研学生スタッフと一緒に十日町市のH小学校に行きました。このH小学校は中越地震発生後すぐにボランティアとして行った際に、たまたまご縁があった学校です。こうしてそのご縁から継続調査のご協力をして頂いています。
ぽかぽか陽気の静岡を出発し、新潟に抜けるトンネルを出るとそこは雪国・・・。学生スタッフのKさんはちゃきちゃきの静岡生まれで、これまでにスキーにも行ったことがなかったので、一面銀世界の景色に異常なテンションになりました。
駅に着くと校長先生がお出迎えをして下さい、十日町市の様子を見せていただきながら学校に向かいました。学校の回りは雪の壁・・・。さっきまで菜の花が咲いていた静岡から来ると日本は広いんだな~としみじみ思いました。
給食を頂いた後、昼休みには全校児童との対面式?なるものも設けてください、その後の昼休みは子どもたちとたくさん遊ぶことができました。私は1年生の子どもたちとずっと「はないちもんめ」をして遊びました。
その後、H小学校の先生方のご好意で、学生たちは雪下ろし体験、校庭でのスキー体験、スノーモービル体験をさせて頂きました。その間、私はインタビュー面接です(途中で少し私も体験させてもらいましたが・・・笑)。中越沖地震が起きた去年・・・中越地震から3年が経ち、「もう地震はないだろう」と地震のことすら忘れかけていたところに再度の大きな地震がありました。先生方の中にも、中越地震の時を思い出し、パニックになった、涙が出てきた等フラッシュバックに近い症状が見られていました。子どもたちや保護者の中にも心身ともに不安定な症状が見られたそうです。安心していたところに再度の大きな地震は、中越地震の時の1回目の影響よりも大きな影響を与えたのではないかと思います。「安心しきれない」という感覚でしょうか・・・。災害後のケアは地震直後だけではなく、長期的かつ継続的に支援していく必要性があると感じました。
2日目は学校やPTAのご好意で3,4年生のスキー教室にご一緒させてもらいました。その日は雲ひとつない快晴!ふわふわの雪と真っ青な空で最高のスキー日和でした。初心者の学生たちと先生方やPTAの方が親切に指導してくださいました。本当にありがとうございました。 夜にはH小学校の先生方との懇親会があり、先生方そしてコバ研スタッフの一発芸まで飛び出し、大いに盛り上がりました。懇親会が終わった頃に、コバ研OBのYさんが新潟から駆けつけてくれてYさんを入れてホテルで2次会をしました。
3日目は、私が4年生対象にソーシャルスキルトレーニングの授業をやりました。内容は、「上手な断り方」です。朝からホテルで学生スタッフはモデリングの最終確認です。学生たちも自分のノンバーバルなくせを指摘されて、「え~!!」とそれを意識して修正するのに四苦八苦していました。こうした授業作りに学生が参加することそのものが、学生のソーシャルスキルの向上につながっていると感じています。学生が丁寧にモデリングやロールプレイの難しさを体験し感じることは、子どもたちを相手に授業をする時にとても活きます。ここらへんを教官がどう指導していくかがとても重要だと考えています。授業終了後はばたばたと事後研修会をやり(他の学校から参加してくださった先生方ありがとうございました)、1時間に1本しかない電車に飛び乗りました。
東京駅で待ち合わせをしながら、反省会・・・。学生たちにとってとても学び多い旅になったようです。静岡にとどまらず、いろいろな地域そして子どもたちに触れることは学生にとってとても大切なことだと考えているので、これからも機会あるごとにゼミ合宿を兼ねて行って行きたいと思っています。
H小学校の校長先生、教頭先生、コーディネーションしてくださったO先生、そしてH小学校の先生方、本当にありがとうございました!