先日、日本心理臨床学会の鶴先生、日本チームリー ダーの冨永先生と文部科学省に行ってきました。5月の日中首脳会談で、日本から中国への支援を福田首相が申し出て、その中に心のケアに関する項目が含まれたことから、状況と今後の方向性について話し合うためです(冨永先生のブログ「ストレスマネージメントとトラウマ」をご参照ください)。
初めての文部科学省だったのでちょっとドキドキしましたが、私は被災地に入った数少ない者として、避難所の子どもたちの様子についてお話しさせていただきました。第二次派遣を終えて日本に帰ってからも、いつも心の奥底で、避難所で出会った子どもたちが少しでも安心して暮らしていることを祈っています。なので、今後の支援活動の方向性がとても気になっています。何らかの形で継続的に被災地に入れるように、”あきらめずに”方法を模索したいと考えています。
今日の静岡の夕日はとてもきれいでした。あの太陽を子どもたちも同じように見ているんだなと思いました。第一次、第二次派遣を通して、私自身が大きく変わったと思うところは、人種とか国とかそうしたカテゴリーが私の中になくなったということ、人という存在がとても愛おしく感じられたということです。
「仏教で言う「苦」を味わった人間は国境は関係なく、同じように苦しいんだ」という、当り前のことを心の底から感じられたのです。人間は「同じ」なんだ。そして、いろいろな苦がありつつも、その中をどうにか生きようとする人間という存在が心から愛しいと思えたのです。だから、私はあらゆるものを超えて、同じ地球に住む人間として支援できたらいい、そうした「器」の臨床家になりたいと今、強く思っています。
まだまだそこに至るためには多くの修行をしなければいけませんが・・・
どうか暖かく見守って下さい(笑)
中国と日本との間に曇りがなく晴れていると、美しい完璧な夕焼けが見えるようです。
空気は・・・少し濁ってるほうが鮮やかな赤が出て美しいのですが(笑)。
完璧な夕焼けか・・・心の間の雲もなくなると、きっと美しい世界になるのでしょうね。