ここ1年近く、多くの方の協力やサポートを頂きながら進めてきたプロジェクトの一つが、大きな形になりました。
静岡県との「災害時の心のケアに関する協定」の締結です。
10月13日に静岡県庁にて、協定締結式が行われました。
多くのマスコミも取材に来てくれ、テレビや新聞などで取り上げて下さいました。臨床心理士会がこうした協定を締結することは、日本初になると思います。
(静岡新聞に掲載の記事↓)
http://www.shizushin.com/news/feature/jishin/news/20101014000000000017.htm
(毎日新聞に掲載の記事↓)http://mainichi.jp/area/shizuoka/archive/news/20101015ddlk22040185000c.html
(中日新聞に掲載の記事↓)http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20101014/CK2010101402000139.html
(産経新聞に掲載の記事↓)http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/101014/szk1010140354003-n1.htm
大規模災害時には、県からの要請を受けて臨床心理士がやる業務について、県と何度も協議を重ね、行政と民間の力がかぶらず、広い地域で多くの県民に心理的な支援が行き渡るようにしました。
協定に基づく臨床心理士の活動内容は、被災者への直接的な支援ではなく、直接支援をすることになっている「保健師」へのサポートになります。
県が準備した活動手引きによると・・・
1.保健師等が被災者に対して行う心のケアに関する専門的な技術支援、研修会等の実施
避難所等において活動する保健師等に対し、災害時の心のケアを実施する際の、専門的な技術支援をお願いします。なお、継続的な個別の支援は、活動の対象外ですが、ストレス反応が強く、緊急を要する場合は、保健師等に同行して、避難住民への心のケアのサポートをお願いします平常時には、保健師等に対し、災害時の心のケア対策の必要性及びストレスへの対処方法等についての普及啓発に協力をお願いします。
2.保健師等に対する心のケア支援
悲惨な被災現場や遺体処理等の現場での長期にわたる救援活動は、対応する保健師等に強い心理的衝撃が残り、不眠、侵入症状等の強いストレス反応が現れてくることが予想されますので、当該保健師等への心のケアに対する支援をお願いします。
これらの活動を県内臨床心理士、そして必要に応じて県外の臨床心理士にも協力を要請して、活動を行っていくことになります。
今後は、県士会内の体制作りとして、県内エリアをいくつかのブロックに分け担当者を決めていくことや、臨床心理士用の活動マニュアルの作成などを進めていきます。
また、日本臨床心理士会にもこの協定について報告し、大規模災害発生時には全国の臨床心理士に声をかけて下さるようお願いしていく予定です。
ようやく・・・という感じですが、まだまだこれからという感じでもあります。
とにかく、まずは協定締結に至るまでに本当に多くの方々の協力なしにはありえなかったので、心から皆様に感謝!です。
おめでとうございます。ついに合意が成立しましたね。
かなり複雑な配慮が織り込まれているようす。苦労されたのでしょう。で、各記者の受けとめ方が微妙にいろいろかも。
>mosfo3さま
お陰様で協定までこぎつけることができました。ここに至るまでには、屋久島での「静かな時間」がなければ途中であきらめていたかもしれません。あの「森」の中で、また心静かに、ゆっくりと、沢の水で淹れたコーヒーを飲みたいな~
木の芽流しの時期にはまた行きたいな~
学校再開に向けて(被災地から離れた地域で)
被災地から少し離れた地域では学校が明日から始まるところもあるようです。 地震の発