ありがとう

昨日、ゼミ生が集まってくれて、お祝いのケーキとプレゼントを贈ってくれました。

プレゼントは、写真立てです。

101027_162723

素敵な写真立て、そして手前のカップラーメンのレフィル用マグは、SC勤務校の教頭先生からのプレゼントです(笑)。

3年生がロフトに行って、選んでくれたそうです。

本当にありがとう!

ケーキは、私が大好きな果物とクリームたっぷりのケーキ(笑)。

授業で、コンフリクトの解説をした時に、「私が好きなケーキをあげると・・・」と、例をぽろりと話した時のことを覚えていてくれていました。

写真を撮りましたが・・・

携帯を変えたばかりで、メモリーに入っておらず・・・(みんな・・・ごめんよ・・・泣)

ほっこりうれしくなりました

こんな感じです(笑)

Cimg0211jpg1_2

災害時の心のケアに関する協定締結!

ここ1年近く、多くの方の協力やサポートを頂きながら進めてきたプロジェクトの一つが、大きな形になりました。

静岡県との「災害時の心のケアに関する協定」の締結です。

10月13日に静岡県庁にて、協定締結式が行われました。

多くのマスコミも取材に来てくれ、テレビや新聞などで取り上げて下さいました。臨床心理士会がこうした協定を締結することは、日本初になると思います。

Cimg0315jpg1_2

(静岡新聞に掲載の記事↓)
http://www.shizushin.com/news/feature/jishin/news/20101014000000000017.htm

(毎日新聞に掲載の記事↓)http://mainichi.jp/area/shizuoka/archive/news/20101015ddlk22040185000c.html

(中日新聞に掲載の記事↓)http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20101014/CK2010101402000139.html

(産経新聞に掲載の記事↓)http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/101014/szk1010140354003-n1.htm

Cimg0344jpg1

大規模災害時には、県からの要請を受けて臨床心理士がやる業務について、県と何度も協議を重ね、行政と民間の力がかぶらず、広い地域で多くの県民に心理的な支援が行き渡るようにしました。

協定に基づく臨床心理士の活動内容は、被災者への直接的な支援ではなく、直接支援をすることになっている「保健師」へのサポートになります。

県が準備した活動手引きによると・・・

1.保健師等が被災者に対して行う心のケアに関する専門的な技術支援、研修会等の実施

避難所等において活動する保健師等に対し、災害時の心のケアを実施する際の、専門的な技術支援をお願いします。なお、継続的な個別の支援は、活動の対象外ですが、ストレス反応が強く、緊急を要する場合は、保健師等に同行して、避難住民への心のケアのサポートをお願いします平常時には、保健師等に対し、災害時の心のケア対策の必要性及びストレスへの対処方法等についての普及啓発に協力をお願いします。

2.保健師等に対する心のケア支援

悲惨な被災現場や遺体処理等の現場での長期にわたる救援活動は、対応する保健師等に強い心理的衝撃が残り、不眠、侵入症状等の強いストレス反応が現れてくることが予想されますので、当該保健師等への心のケアに対する支援をお願いします。

これらの活動を県内臨床心理士、そして必要に応じて県外の臨床心理士にも協力を要請して、活動を行っていくことになります。

今後は、県士会内の体制作りとして、県内エリアをいくつかのブロックに分け担当者を決めていくことや、臨床心理士用の活動マニュアルの作成などを進めていきます。

また、日本臨床心理士会にもこの協定について報告し、大規模災害発生時には全国の臨床心理士に声をかけて下さるようお願いしていく予定です。

ようやく・・・という感じですが、まだまだこれからという感じでもあります。

とにかく、まずは協定締結に至るまでに本当に多くの方々の協力なしにはありえなかったので、心から皆様に感謝!です。

SST「自尊心を高める」の授業実践

T中でのSSTの授業が今月に入り、連続してありました。

スクールワイドでのSST実践を行ったのが2年前。2年前は大学が用意した指導案を先生方が実践するスタイルをとりましたが、それ以降は先生方の主体的な取り組みを尊重するという次のステップに移行し、昨年度からは先生方が指導案を作成して、それを実践するという流れになっています。私はSCとして学校に行った時に、面接が終わり夕方からの先生方との打ち合わせの時に、S先生が「指導案を作ったんで見て下さいよ~」と、学年部会で話し合った指導案を持ってきてください、ちょこっとコメントするくらいのお手伝いしか必要ありませんでした。

なんやかんやと3年目。3年生にとっては、3年間SSTを通してやったことになります。今年の単元の大テーマは、「敬意を払うスキルを身につけよう!」です。道徳の時間を使っているため、SSTと道徳の授業展開がブレンドされたような感じで、3回の授業に分けて行っていました。

1回目の授業は、話し合いを通して「相手の気持ちを考える」という内容でした。教師の投げかけは、「人はどんなときに、相手のことをすごいなと感心した気持ちを持つのだろうか」、「人はどんなことで悪口を言い、お互いにからかうのか」ということを、グループで話し合い、相手の考えを聴き、自分の考えを伝えることをやりました。これは「10代を育てるためのソーシャルスキル教育」で「セッション8 敬意を払うスキル」の授業案の中にあるリハーサル部分になります(P139)。「相手の気持ちを考える」というテーマから考えると、このなげかけを最初の授業に持ってきて、自分の行動などを見詰めなおさせるところからスタートしています。

2回目の授業が、「自尊心を高める」です。私はこの授業は見学することができました。この指導案は、拙著のP130のセッション7に基づいています。

授業の冒頭で、

S先生:「自尊心とは、自分を尊敬する心だけど、みんなどうかな?」

Aさん:「ないよー」

Aさんは、すっと、しかも真面目にS先生のなげかけに応えていました。Aさんの日常生活を思うと、意外なことばではなく、そういう生きにくさがあるんだとこちらも素直に理解できることばでした。

S先生から、自尊心には、自尊心を高めてくれる”肯定的な面”と、自尊心を低める”否定的な面”があるという説明がありました。

次に、自尊心について説明をしたあと、S先生は教師の語りとモデリングを兼ねた”自尊心についての教師の語り”があります。S先生は、趣味のバルーンバレーの試合で、メンバーと一緒に頑張って試合をしている様子をビデオで見せながら、頑張って仲間をプレイすることや、仲間にありがとう!と言われることなどが自分の自尊心を高めてくれることを生徒たちに話していました。S先生のビデオを見ながら、生徒はいろいろとつっこみを入れていたりしていましたが(笑)、みんな食い入るように画面を見ていました。

そして、”自分のいいところを探そう”ということでワークシートに沿って、「自分自身がどんなことで自尊心が高まるのか、友だちは自分のことをどのように感じているか(理由)」について記入していきます。自分のいいところを友だちに話し、感想を聴くこともしていきました。

生徒たちの様子を見て感じたのは、いいところが探せない、もしくは記入することがためらわれる生徒がいることです。ためらわれる生徒の場合には、話をしながらやりとりしていくと結構書いていけるのですが、見つけられない・わからないという生徒の場合には、丁寧なかかわりが必要だと思いました。ワークシートに書けないでいたある生徒さんと話をしていくと、大好きなワンちゃんがいること、そのこのお世話をしていることなどが話されました。

kobayashi:「わんちゃんがうれしそうに尻尾をふるとどんな気持ちになる?」

生徒:「うん、うれしいよ」

kobayashi:「それは自尊心を高めてくれることになるかな?」

といったやりとりなどをしたりしました。

最後のまとめの感想では、「なるほど」と思うような感想もあり、いつものことですがSSTの授業をやった後、子どもたちの反応の豊かさに驚かされます。これがある意味たまりません(笑)

次は、「敬意を払う」について書きたいと思います。

心理臨床学会にて

先週末、仙台の東北大学にて日本心理臨床学会秋季大会が開催されました。そこで、「静岡こころのケア研究プロジェクト」のメンバーと、現在行っている認定協会の研究助成プロジェクトで得られた成果の一部を発表しました。「被災者支援に対する不安と、それを低減するための研修内容とは?」という内容です。。

まず、研究発表の一つは、被災者支援に関する不安について記述してもらった内容を、M-GTAを用いて解析し、モデルを作成しました。

その結果、18個の概念が生成され、次に見出された概念をカテゴリーに統合していき、7個のカテゴリーに統合されました。災害からの時間的な側面を重視し、上位カテゴリーに分類し横軸に<発災直後の不安><支援開始への不安><支援開始後の不安>、縦軸に<活動に関する不安><個人に関する不安>として配置したモデル図を作成しました。この成果を長島さんが発表しました。

次に被災者支援に関する関心や、活動の意欲についてを明らかにしました。その結果、活動への参加および関心は対象者の8割が持っていました。そして、被災者支援に関してにつけたいと考える研修内容については、PTSDやストレスマネージメントなどの臨床心理学的な基礎知識だけではなく、どこで、だれに、どのように活動すればいいのかなど、活動の枠組みや体制などについても理解したいという要望が多く挙げられました。このことから、臨床心理学的な知識だけではなく、行政の体制なども含めた活動体制や支援体制の解説なども行う必要があることが明らかになりました。

行政の心理職の方、兵庫県こころのケアセンターの明石先生も質問に来てください、いろいろと貴重なご意見を伺うことができました。そして、現在進めている静岡のプロジェクトが、県士会と行政が連動して活動を行う流れになっていることについて、高い評価を頂きました。これは私たちにとってとても励みになりました。また明石先生からは海外の資料などの情報も教えて頂き、今後の研究を進めていく上で大変助かりました。

学会発表が終了した後は、プロジェクトメンバーで仙台近郊の温泉旅館でゆっくりと反省会、今後の打ち合わせを兼ねたお疲れ様会をやりました(笑)

Image26911

災害後のこころのケア研修会 無事に終了!

3回に分けて開催した「災害後のこころのケア研修会」が昨日、無事に終了いたしました。

6月22日には、第2回が開催されて、「ストレスマネージメントの理論と実習」をメンバーの吉永先生が、「支援者のメンタルヘルス」を今木さんが担当して下さいました。特にストマネの実習は非常に好評でした。

そして第3回の研修では、協定を締結することになっている県の精神保健担当のN氏とS氏が静岡県内の防災体制、そして心のケア体制について行政の枠組みについて説明して下さいました。さらに長島さんが「PFA」について講和してくれました。そして午後には、中垣さんと私が「被災者への面接」ということで、ノンバーバルな演習とバーバルな演習、の2部構成にして演習を行いました。バーバルな演習はSSTのエッセンスをちりばめて構成してみました。

まずはロールプレイで、中垣さんが支援者、私が高齢の被災者を演じました。この時の支援者の態度は不適切で「悪いモデル」の提示です。そして、「どういうところが課題だったか」を個人レベル、そしてグループで協議してもらいました。全体でポイントをシェアしてから、「では、どうするとよいか」について議論してもらいました。そして再度、全体でシェアをし、ポイントを解説しました。

そして、疑問点なども出してもらいました。

・自己紹介はどういうタイミングで行った方がいいのか?そもそも自己紹介は必要なのか?

といった疑問が多く挙げられました。

そして、最後に・・・支援者の適切な関わりについて「良いモデル」を演じました。被災地で出会ったおばあちゃんたちの語り、雰囲気、思い、あの時の暑さなどなど・・・を思いだして、いま目の前に被災地の光景が広がっているかのように演じました。

見ていた参加者の方が、「見ているこちらが泣けてきてしまいました」、「迫真の演技だった」と、好評を頂きました。私も今回の思いだし演技をするプロセスを通して、被災地で出会った方々の思いなどが私の中にしっかりとあるんだなと思いました。それは共感疲労とかそういうものではなく、うまく言えませんが、彼らから教えてもらった「こと」がしっかり根付いている感覚です。だから、静岡県での体制作りに対して、まるで後ろから押されるように動くことができるのかもしれません。

全体の評価は非常に高く、プロジェクトメンバー一同、ホッとしました。研修会終了後の懇親会では、アットホームにいろいろと話をすることができました。

そしてうれしかったことが・・・

プロジェクトメンバー、そして研修会参加者一同として、感謝状をプレゼントして頂きました。本当に想定外のサプライズのプレゼントでしたので、なんか感激で胸が一杯になって、涙がボロボロ出てきました。

ここまで大変ながらもがんばってこれたのはメンバーの支えと、こうした企画に参加して下さった大ぜいの参加者、関連機関の担当者の方のフットワークの良さ・・・すべてが、この時、この場所で出会っただけのことで、私はただの触媒として動けただけの話だと感じています。なので、本当にこうしていただけたことに感謝の気持ちで一杯です。

プロジェクトもあと数カ月。あとは県士会内体制を整えていくこと、報告書を作成すること・・・などなどです。

多くの人から力をもらい、もう少しがんばろうと思っています。

100822_215301

コバ研拡大勉強会

コバ研拡大勉強会として、静岡県内にある情緒障害短期治療施設で心理士をしている今木先生をお招きして、施設での支援の実際などについてお話を伺いました。

今木先生は、県士会被害者支援委員会、そして静岡こころのケア研究プロジェクトのメンバーとして、すごくお世話になっている仲間でもあります。静大教育学部の出身なので、まさに「ようこそ先輩!」という感じです(笑)

せっかく今木先生が来てくださるので、ゼミ生だけではもったいないと思い、ゼミ生を通じて口コミで他の学生さんにも情報を流してもらったところ、夜でかつ近くで花火大会が行われているにもかかわらず約50名も集まりました。私のSC勤務校の養護教諭の先生も仲間の養護教諭の先生方を連れて、参加して下さいました。

情緒障害短期治療施設とはどんなところか、どのような子どもたちが、どのように支援されているのか、子どもたちの行動および心理面での特徴などをわかりやすく解説して下さいました。またそこでの職員の対応の重要さなども話にでてきました。今回は、パワーポイントを使った講義形式にはせずに、私が尋ねて今木先生に答えてもらうようなトークセッション方式にしました。その方が、現場のリアリティがより引き出せますし、学生からの質問にも答えやすくなると考えたからです。

Photo_2

学生の話を聞いていると、「虐待を受けた子どもたちを支援する=カウンセリング」という単純な図式のイメージをもっている学生が多いなと感じていたので、今木先生の話を聞いて、日々の生活をどう支援していくかも非常に重要であることを感じとってもらえたようです。

死別体験、そして外傷体験をした子どもたちを支援する・・・

本当に生活支援がまずあって、そこで安心感や絆を感じながら、そうした小さな小さな日々の時間の積み重ねが心を癒していくのだなと考えています。なので、そうした日々の「質」をどう高めるか、教師はそこで重要な役割があると思います。

死別体験、外傷体験をしたのならカウンセラーにまかせればいい・・・

そうではなく、教師という立場でやれることを考え、そして関わることが非常に重要である。ということを、これから教師になる学生たちに感じてもらえたらと願っています。

今日の今木先生の事例などを聞いていて、私自身がふと思い出したことがありました。それはSCとして初めて勤務したM中学校での「初代ポレポレクラブ」のことでした。学校内で先生方と連携して行っていた初代ポレポレクラブの活動は、学校という場で、時に家庭的な温かさを感じることができる活動でした。

「いつかまたポレポレクラブをどこかでやりたい・・・」と秘かに思っているので、その思いを触発された時間をなりました(笑)

臨床・研究とは全く関係ありませんが・・・

今年に入り、わくわくしながら待っていたことがあります。

心理臨床、研究とは、全く!関係ありません。・・・はっきり言って、趣味です(笑)

プロジェクトメンバーのIさんと、このネタでMAILを交わし、その姿が現れるのを見守っていました。

それは・・・

「等身大ガンダム」!!!

7月24日から静岡ホビーフェアが開催され、その目玉としてお台場にあった等身大ガンダムが静岡にやってきたのです!

(世代がばれますが・・・笑)私は、いわゆるfirstガンダム世代。

クラスの男子はガンダムグッツを持ち、弟はガンプラにはまり・・・それまでは「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」など松本零士の世界にがっつりはまっていたけれども、周りの影響もあり、いつのまにか土曜日の夕方にはTVの前に座って、弟と見ていたものでした。

そのガンダムの大きさってどんなものなのだろう・・・

もう4月くらいから組み立てが始まるという噂を聞いていたので、そわそわ・・・

5月中旬に行くと、すでに下半身ができているのを目撃!その時は周りにだ~れもいませんでした(笑)

Image2331

見た第一印象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・思ったより小さい・・・

もう少し大きいイメージでいたので、なんかちょっと違っていました。

今週末からのホビーフェアが始まる前にガンダムを撮ろうと、帰りがてらに会場の東静岡駅に行ったところ・・・警備員、警備員・・・車を止めて撮影すらできない状況・・・(泣)仕方なく、車からささっと撮りました。

Image26411

ライトアップのなかなかいい感じ。

実際だともう少し大きい感じになります。

富士山がガンダムの後ろに見えるように立っているので、天気がよく富士山が見える時は静岡ならではのガンダム写真が撮れると思います。

ぜひ等身大ガンダムを見に静岡にいらしてください。子どもだけでなく、私と同じ世代の大人も興奮すると思いますよ(笑)

難しい方は、ぜひ新幹線から見てみて下さい。

新幹線のE席に座り、東京から名古屋方面に向かった場合、静岡駅に着く少し前でその姿を見ることができます。でもほんの一瞬ですので、注意してみていて下さい!

はあ~、ずっと書きたいけどどうしようかと迷っていたネタを書くことができました(笑)

たまにはこういう記事もどうかお許し下さい(・・・もともとあまり学術的ではないブログですけど・・・笑)

紹介して頂きました

時々、当ブログにお越しくださっているいちぼんさんのブログで、先週の県警の取り組みを紹介して下さいました。

「空も、つながっている」

http://arusc.cocolog-nifty.com/

いちぼんさんの経験に基づいた被害にあった方への関わりについて述べられています。

とても具体的で、大切な視点が入っていますので、ぜひご覧ください!

ちなみに、いちぼんさんの奥様は私にとって姉のような存在の方です(笑)

県警の特別講義

県士会被害者支援委員会のメンバーに、臨床心理士で警察官をしているMさんがいる。

なんと、臨床心理士を持っていて警官として採用されたのは、Mさんが日本初らしく、”銃を持っている臨床心理士”だ。そのMさんから、警察の被害者支援に関する講義をしたいという依頼があった。警察でどのような被害者支援が行われているのか、教師を目指す学生は聞いておく必要があると考えて、早速今日、私が担当している教育学部D組「生徒指導」(約100名)の授業で特別講義をしていただいた。講師は県警被害者支援室長のS氏。

静岡県内の犯罪状況からはじまり、被害者支援に関する制度の変遷、支援内容の実情など詳しく解説して頂いた。そして、被害者や家族の立場に立ったドラマ仕立てのDVDを視聴した。被害者やその家族の苦しみ、それに対する支援について、とてもわかりやすい内容で、犯罪被害に遭った時の辛さや支援の大切さなどが十分わかるものだった。

Img_0507_2

授業後の感想を見ると・・・

多くの学生が「これまでに犯罪被害に遭ったことがなかったため、考えたこともなかったからよい機会になった」というものだった。これは本当に幸いなこと。そういう意味で、今回の話は自分の視野が広がったと書いている学生も多かった。また、「ニュースを見ていても、加害者がどんな人なのかを考えることはあっても、被害者のことまで考えたことがなかった」というのも多く、それにはびっくりした。でも昨今の不審者被害など、子どもが狙われる犯罪も増えていることから、教師という立場になれば他人事では済まされない。

県警による被害者支援に関する講話は、静岡県内では初めの試みだそう。今後もこうした機会を利用して、学生さんたちに様々な世の中の動きを伝えていき、自分が教師としてどのように子どもたちを支援していかなくてはいけないか考えを深めてほしいと思っている。